2007 vol.20 MF14/中村憲剛
MF14/Nakamura,Kengo
「共有」
中村憲剛がよく口にする言葉がある。「自分だけの力ではここまで来れなかった」。J2時代のフロンターレに入団し、日本代表の中心選手へと駈け上がった激動のサッカー人生を送っている27歳。謙虚でひたむきなゆえに成長を続けられる憲剛の胸には、学生時代から喜怒哀楽をともにしてきた加奈子夫人にかけられた言葉が刻まれている──。
2007 vol.19 MF20/養父雄仁
MF20/Yabu,Yuji
「原石」
毎日、書いたサッカーノート。
自分を客観視する性格。
フロンターレとの出会い。
どれかひとつが欠けていたら原石から光が放たれることはなかったかもしれない。養父雄仁がプロサッカー選手になるまで、現在、そして未来──。
2007 vol.18 アシスタントコーチ/今野 章
Assistant Coach/Konno Akira
「セカンドキャリア
──今野章のリスタート」
昨年末、10年間の現役生活を終えた今野章。
今年、川崎フロンターレのトップチーム・アシスタントコーチに就任した。
選手からコーチへ──。
セカンドキャリアという新たな道を歩み始めた。
2007 vol.17 MF25/鈴木達矢
MF25/Suzuki,Tatsuya
「川崎生まれのフットボーラー」
小学5年生で川崎フロンターレのスクールに加入。 プロ入り2年目ながら、川崎サッカー歴は10年目を迎える鈴木達矢。 川崎に生まれ、川崎フロンターレとともに歩んできた“生え抜き”選手だ。
2007 vol.16 MF6/河村崇大
MF6/Kawamura,Takahiro
「自分らしさ」
「ただ、悔しかったんですよ。『このままじゃ終われない!』ってことをチームメイトにわかってもらいたかったし、何よりもたくさんのサポーターがこんな状況でも自分たちを応援してくれているのを感じていたので。最後までやるんだっていう気持ちを見せたかったんです」
2007 vol.15 MF29/谷口博之
MF29/Taniguchi,Hiroyuki
「不撓不屈」
自信があった。「蹴らせて下さい」。谷口は関塚監督にそう告げていた。 9月26日。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦。イランのカップ戦王者、セパハンとの戦いは延長でも決着がつかずPK戦に持ち込まれた。「中学の時も高校の時も、1回も外したこと無いんですよ。試合中のPKの場面も僕が必ず蹴っていましたから」。
2007 vol.14 DF5/箕輪義信
DF5/Minowa,Yoshinobu
Re:BURN
1シーズンでJ2に降格した2000年途中にチームに加入。再出発を余儀なくされた2001年から主力選手として着実に力をつけていった彼にとって、右肩上がりで成長を続けていった川崎フロンターレというクラブは、みずからの姿を映し出す鏡でもあった。
2007 vol.13 MF17/落合正幸
MF17/Ochiai,Masayuki
「平坦ではないサッカー人生」
プロ選手というのは本来強烈な個を持っていて当然である。それは個人事業主としてほとんどの選手が単年度ごとにチームと契約を結ぶという厳しい世界で戦っている以上仕方のないことである。そうであるにもかかわらず、なぜ落合という選手は自分の事を棚に上げ、チームを最優先させるスタンスを取るのだろうか。
2007 vol.12 MF8/フランシスマール
MF8/"FRANCISMAR" Francismar Carioca De Oliveira
「眠れる獅子」
優しい笑顔と穏やかな話し声。ひとたびピッチに立つと、左サイドをトップスピードで駆け上がる。私たちは、まだ彼の100%の姿を目撃していない。
だからこそ、その姿に期待がやまないのだ。
彼の名は、フランシスマール。
2007 vol.11 MF11/マギヌン
MF11/"MAGNUM" Magnum Rafael Farias Tavares
「弾丸」
多くの子供がプロサッカー選手を夢見てボール遊びに興じるブラジルで、彼は夢を現実のものにした。しかし、プロになったいまでも現状に満足することなくステップアップを目指す。そして2007年。生まれ故郷の地球の真裏にある日本で、マギヌンはがむしゃらにサッカーボールを追いかけている。
2007 vol.10 MF24/大橋正博
MF24/OHASHI,MASAHIRO
「サッカーを極める。」
プレーで雄弁に語る大橋正博が考え、突きつめていること。
それは、サッカーを極めることだ。
大橋がサッカーを追求していく、その過程の延長戦上にフロンターレとの出会いがあった。
2007 vol.09 FW23/久木野 聡
FW23/KUKINO.SATOSHI
「Golden Boy」
2007年6月23日ジュビロ磐田戦。久木野聡はJリーグ初先発を果たした。AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ、タイで行われたバンコク・ユニバーシティ戦でも先発したが、日本のトップでの試合でスターティングメンバーに名を連ねたのは初。偶然にもこの日、地元の宮崎から久木野の両親、そして姉が試合観戦に訪れていた。
2007 vol.08 DF3/佐原秀樹
DF3/SAHARA,HIDEKI
「since 1997」
1997年、川崎フロンターレ加入。 チーム発足とともにプロ生活を歩み始め、今年で11年目を迎える佐原秀樹。 10年分の思いを込めて、サポーターのみんなへ。
2007 vol.07 FW16/鄭 大世
FW16/CHONG,TESE
「涙と共に成長したビッグマウス」
全体的におとなしい印象の選手の多いフロンターレにあって、加入当初からその存在感は際立っていた。ゴールパフォーマンスにせよ普段の言動にせよ常に強烈な個性を発してきた。そしてその立ち居振る舞いを見て、芯の強さと揺るぎない自信の存在を想像した。
2007 vol.06 DF2/伊藤宏樹
DF2/ITO,HIROKI
「フロンターレと、ともに。」
「うちは、関さんを中心にチーム力で戦ってきた。変化しつつ、あうんの呼吸でやれているのが強みだと思う」
徐々にステップアップしてきたチームは、2006年、J1リーグで2位という成績をおさめ注目を浴びた。転機となった昨シーズンを伊藤はキャプテンとして取りまとめてきた。
2007 vol.05 MF26/村上和弘
MF26/MURAKAMI,KAZUHIRO
「あきらめない気持ち」
「高校2年生のとき、知り合いの紹介でフロンターレに練習をしにきたことがあるんです。練習場がまだ麻生グラウンドじゃなかった頃ですね。そのときに紅白戦でDFラインをやらせてもらって、ハイボールをジャンプして頭でクリアしようとしたら、当時フロンターレにいたムタイルに目の前で簡単に胸トラップをされました。え!? こいつ何なんだって。いま思えば、それが初めてプロの世界に触れた瞬間でした」
2007 vol.04 FW7/黒津 勝
FW9/KUROTSU,MASARU
「蛹から、蝶へ」
今年の黒津勝は、変わろうとしている。もともとそれほど表情に感情を出す選手ではないし、どちらかといえば「内に秘めた」思いを大事にするタイプだった。でも、今年は思いを外に向かって発信することで、自分を鼓舞しているのが伝わってくる──。
2007 vol.03 OB/中西哲生
OB/NAKANISHI,TETSUO
番外編「魂のある戦い」
川崎フロンターレとFC東京の一戦が、新たに生まれ変わる。
その名も「多摩川クラシコ」。
多摩川を挟んで対峙する両チームには、歴史がある。
クラブ同士で、この伝統の一戦を育て、この先もずっと記憶と記録に残していきたいと願い、さらに、今後もお互いにリスペクトし、高めあっていこうという思いを込めた。
2007 vol.02 DF13/寺田周平
DF13/TERADA,SHUHEI
「より高い場所へ──」
2006年にフロンターレは最終節でリーグ戦2位につけ、2007年のACL出場を決めた。ホイッスルが鳴った瞬間は、勝利で終われた喜びとホッとした気持ちが広がった。ふとみると、自分たちの現状を理解したジュニーニョが、「セグンド、セグンド(2位だ!)」とジャンプしてはしゃいでいる。 「アジアに行けるんだ」と思うと、興奮が腹の底から湧き上がってきた。
2007 vol.01 GK1/川島永嗣
GK1/KAWASHIMA,EIJI
「冒険はまだはじまったばかり」
川島永嗣とサッカーとの出会いは、小学校2年生のとき。公園で家族と一緒にボールを蹴っているうちに、自然とサッカーの楽しさを知るようになった。小学校のサッカー少年団に入ったときからゴールキーパーを希望していたそうだ。中学校に上がってからは、埼玉県選抜に選ばれるようにもなった。