ゲーム記録・速報
対戦内容
- ヤマザキナビスコカップ
- 2009シーズン
- 準々決勝
- vs.鹿島アントラーズ
日時:2009年07月29日(水)19:00キックオフ 会場:等々力陸上競技場
2009 ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 vs.鹿島アントラーズ:開催データ | |||||
---|---|---|---|---|---|
入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
13,581人 | 曇、弱風 | 27.8℃ | 80% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
玉井 朗 | 高山 啓義 | 山崎 裕彦 | 上荒 敬司 | 飯田 淳平 | 大高 常勝 |
川崎フロンターレ[ホーム] | チーム | [アウェイ]鹿島アントラーズ |
3 |
0 前半 0 |
0 |
関塚 隆 | 監督 | オズワルド オリヴェイラ |
─ > ─ | 勝点 | ─ > ─ |
ジュニーニョ 89分 |
得点者 |
選手名 | 番 号 |
シュート数 | ポジ ション |
シュート数 | 番 号 |
選手名 | ||||||||
45 | 90 | 延 前 | 延 後 | 計 | 計 | 延 後 | 延 前 | 90 | 45 | |||||
川島 永嗣 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | GK | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21 | 曽ヶ端 準 |
森 勇介 | 19 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | DF | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 内田 篤人 |
菊地 光将 | 17 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 岩政 大樹 | |
伊藤 宏樹 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 19 | 伊野波 雅彦 | |
村上 和弘 | 26 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 7 | 新井場 徹 | |||
寺田 周平 | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | MF | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 青木 剛 |
谷口 博之 | 29 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 40 | 小笠原 満男 | |
中村 憲剛 | 14 | 1 | 2 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 1 | 10 | 本山 雅志 | |||
0 | 0 | 0 | 8 | 野沢 拓也 | ||||||||||
矢島 卓郎 | 15 | 1 | 0 | 1 | FW | 1 | 0 | 1 | 13 | 興梠 慎三 | ||||
ジュニーニョ | 10 | 1 | 2 | 0 | 1 | 4 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 18 | マルキーニョス | |
山岸 智 | 8 | 0 | 1 | 1 | ||||||||||
GK/相澤 貴志 | 21 | SUB | 1 | GK/小澤 英明 | ||||||||||
DF/井川 祐輔 | 4 | 4 | DF/大岩 剛 | |||||||||||
MF/横山 知伸 | 18 | 35 | MF/パク チュホ | |||||||||||
MF/ヴィトール ジュニオール | 11 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 | MF/中田 浩二 | |||||||
FW/黒津 勝 | 7 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 11 | MF/ダニーロ | |||
FW/レナチーニョ | 34 | 1 | 4 | 0 | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 9 | FW/田代 有三 | |||
FW/鄭 大世 | 9 | 1 | 1 | 0 | 2 | 34 | FW/大迫 勇也 |
経過 | 番 号 |
得点選手 | 分 | 得点経過 | 分 | 得点選手 | 番 号 |
経過 |
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右 14 ↑ 中央 相手DF こぼれ球 10 ~ 右足S |
10 | ジュニーニョ | 89 | |||||
左 2 → 10 ~ ↑ 中央 34 ヘディングS |
34 | レナチーニョ | 94 | |||||
中央 19 カット ↑ 9 ~ 右足S |
9 | 鄭 大世 | 102 | |||||
[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート |
OUT | → | IN | 分 | 交代選手 | 分 | IN | ← | OUT |
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8 山岸 智 | → | 34 レナチーニョ | 65 | 74 | 6 中田 浩二 | ← | 10 本山 雅志 | |
15 矢島 卓郎 | → | 9 鄭 大世 | 69 | 82 | 11 ダニーロ | ← | 8 野沢 拓也 | |
26 村上 和弘 | → | 7 黒津 勝 | 80 | 85 | 9 田代 有三 | ← | 13 興梠 慎三 |
|
注1:オフサイド欄の数値は、間接FK数のうちオフサイドによるものを表している。 |
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- 警告理由
- C1=反スポーツ的行為 C2=ラフプレイ C3=異議 C4=繰り返しの違反 C5=遅延行為 C6=距離不足 C7=無許可入 C8=無許可去
- 退場理由
- S1=著しく不正なプレイ S2=乱暴行為 S3=つば吐き S4=得点機会阻止(手) S5=得点機会阻止(他) S6=侮辱 CS=警告2回
日 程 | 対戦 | 会 場 | キックオフ | 入場者数 | 結果 |
2009年 7月29日(水) |
清水 vs 浦和 | アウスタ | 19:00 | 12,014人 | 3 - 0 |
名古屋 vs F東京 | 瑞穂陸 | 19:00 | 6,463人 | 2 - 1 | |
横浜FM vs G大阪 | ニッパ球 | 19:30 | 9,133人 | 1 - 2 |
ナビスコカップ準々決勝第2戦、鹿島との一番。第1戦は0-1で敗戦。フロンターレが準決勝に進むためには第2戦で2点差以上の勝利、もしくは90分間で1-0で勝ち、延長戦かPK戦で鹿島を倒さなければならない。陽が落ちて涼しくなってきた等々力陸上競技場。19:00キックオフ。
フロンターレのスターティングメンバーはジュニーニョと矢島の2トップ、中盤右に中村、左に山岸、谷口と寺田のダブルボランチ、村上-伊藤-菊地-森の最終ライン、GK川島。立ち上がり1分、鹿島の攻撃。中盤でボールを奪われ左サイドに流れた興梠からクロスを入れられるが、GK川島がキャッチ。直後にフロンターレが反撃。ロングボールを左サイドでジュニーニョが受けクロスを入れるが、こちらもGKがキャッチ。4分、フロンターレの決定機。中盤でボールを奪い返してジュニーニョが右サイドをドリブル。左足でアーリークロスを入れ矢島がDFの間に飛び込むが、惜しくもタイミングが合わず。5分、鹿島の攻撃。マルキーニョスが左サイドを突破。しかし、菊地と森でカバー。10分、フロンターレの攻撃。寺田のクサビのボールを中村がワンタッチではたき右サイドへ。森がドリブルをしかけてクロスを入れるが、ゴール前の矢島とはタイミングが合わず。11分、鹿島の攻撃。小笠原の左コーナーキックを岩政がヘッド。しかし、このシュートはゴール左に外れてことなきを得る。13分、フロンターレの攻撃。中盤でボールを奪い返して谷口からジュニーニョへ。ジュニーニョがスルーパスを出すが、飛び出した中村には惜しくもタイミングが合わず。15分、鹿島の決定機。裏のスペースに浮かし球が入り興梠が抜け出し完全にフリーに。しかしGK川島が飛び出してコースを消し、シュートは枠を外れる。16分、中盤でボールを奪いジュニーニョが粘ってドリブル。左サイドからクロスが入り、矢島が頭で競ったボールに山岸が飛び込むがGKにキャッチされる。20分、寺田のタテパスを中村が受けて左足でスルーパス。矢島が裏を狙うがGKが飛び出しクリア。21分、鹿島の攻撃。中央からのフリーキック。小笠原からのボールを岩政がバックヘッド。しかしGK川島が好セーブ。ピンチをしのぐ。
さらに22分、コーナーキックからゴール前で混戦となるが、村上がクリア。さらにボールを奪い返されてシュートに持ち込まれるが枠を外れる。26分、フロンターレの決定機。右サイドの森がロングフィード。このボールがDFの頭上を越して矢島がヘッドで流し、ジュニーニョが粘ってシュート。ブロックされたこぼれ球に矢島が合わせるが、惜しくもゴール上に外れる。27分、中盤からのフリーキック。中村からのボールを寺田がヘッド。しかし、このシュートはGK正面。さらに28分、ヘッドでボールをつないで矢島が左サイドから折り返し。ゴール前に山岸が飛び込むがシュートに持ち込めず。29分にも中盤でボールを奪い、ワンツーから中村が強烈ミドルシュート。しかし、GKの好セーブに阻まれる。31分、中盤で寺田がボールカット。右サイドに流れたジュニーニョがクロスを入れるがブロックされる。さらにリスタートからジュニーニョが左足で狙うが、GKがキャッチ。35分、鹿島の攻撃。流動的なポジチェンから左サイドに流れた青木がクロス。しかし菊地がマークについてGK川島がキャッチ。どちらも守備の集中力が高く、最後の場面での粘りがある。41分、鹿島の攻撃。GKのロングキックから押し込まれるが、GK川島がパンチング。セカンドボールを拾われるが、チームディフェンスでしのぐ。44分、フロンターレの決定機。森が右サイドをドリブル突破。折り返しのボールが入り矢島がニアでつぶれ、こぼれ球にジュニーニョが詰めるが惜しくもDFにブロックされる。流れのなかではフロンターレ。セットプレーやワンチャンスでは鹿島。お互いに決定機があるが決めきれない。どちらが先にチャンスをものにできるかで展開は大きく変わる。前半を0-0で折り返した。
川崎フロンターレ監督:関塚 隆
攻守の切り替えを早く、集中して。各自が球際を強く、厳しく。
鹿島アントラーズ監督:オズワルド オリヴェイラ
もう一度、前線からの守備を徹底すること。確実につなぐ所と大きなサイドチェンジを使う所と攻撃にアクセントをつける。最後まで集中して戦うこと。
ハーフタイムのロッカールーム。「味方を信じて、自分を信じて最後まで戦っていこう!」と関塚監督。「さあいこうぜ!勝つぞ!」と中村も声をかける。後半立ち上がり45分、パスをつないで押し込みジュニーニョが左足でクロスを入れるが、ゴール前には合わず。47分、鹿島もサイドチェンジからボールをつないでマルキーニョスがミドルシュートを放つが、ゴール上に外れる。49分にもロングボールにマルキーニョスが抜け出すが伊藤が冷静にカバー。さらに52分、小笠原の右サイドからのアーリークロスがDFの頭上を越えるが、本山のミドルシュートはゴール上に外れことなきを得る。53分、フロンターレの攻撃。中村のロングボールを矢島が競り合い、こぼれ球に反応した山岸が左足でミドルシュートを放つが、惜しくもゴール左に外れる。58分、鹿島の決定機。右サイドからのアーリークロスからゴール前で混戦。興梠が落としたボールをマルキーニョスが至近距離からシュート。しかしGK川島が落ち着いてセーブ。危ない場面だった。ともに速い攻撃をかけるがフィニッシュを決めきれない展開が続く。65分、山岸に代えてレナチーニョがピッチへ。4-4-2から4-3-3にチェンジし、関塚監督が勝負をかける。さらに69分、矢島に代えてテセを投入。70分を過ぎたあたりから両チームともに動きが止まってくる。71分、鹿島の攻撃。サイドチェンジから右サイドの内田がフリーでクロス。しかし、ゴール前で菊地がクリア。73分、フロンターレの攻撃。ボールをつないで森が右サイドからクロス。ファーサイドのジュニーニョが落として村上がミドルシュートを狙うが、DFにブロックされる。直後のプレー。鹿島にカウンターをかけられゴール前にボールを運ばれるが、ラストパスのタイミングが合わずことなきを得る。75分、鹿島の攻撃。ロングボールからサイドを崩され、左サイドから折り返し。走り込んできた途中出場の中田にミドルシュートを打たれるがゴール右に外れる。無理をせずにじっくりボールを回しながら攻撃をかける鹿島。
80分を過ぎたあたりからはゆっくりと時間を使いはじめ、カウンター狙いを徹底させる。点を取らなければならないフロンターレは80分、村上に代えて黒津がピッチへ。寺田が最終ラインに下がり、超攻撃的な4トップの布陣へシフト。81分、フロンターレの攻撃。右サイドの森からボールを受けた中村がミドルシュートを放つが、GKにセーブされる。さらにこぼれ球を拾って黒津が左サイドからクロスを入れるが、DFにブロックされる。83分、鹿島の攻撃。フロンターレのセットプレーをしのがれカウンターへ。内田の右サイドからの折り返しを新井場がシュート。しかし、これはゴール左に外れる。84分にもカウンターからボールをつながれ、DFをかわした小笠原がループ気味にシュートを狙うが、ゴール右に外れてことなきを得る。85分を過ぎてさらに守備を固める鹿島。86分、フロンターレの攻撃。クサビのボールを受けたテセが右サイドに回って折り返し。ゴール前のレナチーニョがダイレクトで狙うが、このシュートはGK正面。87分、鹿島の攻撃。エリア内にマルキーニョスが入ってくるが、ここは菊地がカバー。直後のプレー。テセからボールを受けた谷口がスルーパス。右サイドからジュニーニョが入ってくるが、惜しくオフサイド。試合は0-0のまま4分のロスタイムへ突入。フロンターレの攻撃。カウンターから右サイドのレナチーニョからボールを受けたテセがミドルシュートを放つが、DFにブロックされる。さらにレナチーニョからパスを受けた森が右サイドからクロス。ニアサイドでテセが頭ですらすが、このシュートは枠を外れる。ロスタイム4分が過ぎ、いつ試合終了のホイッスルが吹かれてもおかしくない状況。ここで鹿島の攻撃をしのいで中村が自陣からロングフィード。バイタルエリア付近でテセがDFと競り合い、こぼれ球を拾ったジュニーニョが右サイド角度のないところからDFの前で相手のタイミングを外してトーキック。このシュートが決まり、土壇場でフロンターレが合計スコアで追いつき、試合は延長戦へ突入した。(1-0)
少しのインターバルを置き、前後半15分の延長戦がスタート。立ち上がり数十秒。カウンターからジュニーニョ、黒津とボールが渡り、黒津が左サイドからクロスを入れるが、GKにキャッチされる。さらにボールを奪い返して森からボールを受けたレナチーニョがシュートを狙うが、うまくミートせず。92分、鹿島の攻撃。セットプレーの流れからセカンドボールを拾われ押し込まれるが、ラストパスはオフサイド。直後のプレー。GK川島からのロングボールのこぼれ球をテセがヘッドで流し、レナチーニョがダイレクトで狙うが、シュートはうまくミートせず。迎えた94分、ジュニーニョが左サイドから狙いすましてアーリークロス。このボールに反応したレナチーニョがファーサイドからGKの逆を突いたヘディングシュートを決め、ついにフロンターレが合計スコアでリード。(2-0) 95分、フロンターレのカウンター。左サイドの黒津が勝負をしかけてミドルシュートを狙うがDFにブロックされる。96分、レナチーニョからボールを受けた森が右サイドをドリブル。折り返しを入れるが、ジュニーニョの前でクリアされる。さらに7分、ミスを拾って黒津が勝負をしかけ、こぼれ球をレナチーニョがシュート。しかし、これはゴール上に外れる。98分、鹿島の攻撃。リスタートから押し込まれ、こぼれ球に反応した小笠原にミドルシュートを打たれるが、これはゴール上に外れる。迎えた102分、鹿島の攻撃をしのいで反撃。森のロングパスをテセがトラップ。反転してDFをかわしながら左足で強烈なミドルシュートを決めて決定的な3点目を挙げる。(3-0) 延長前半を終えて合計スコアは3-1。インターバルを置かずに後半戦へと突入した。
106分、鹿島の攻撃。ボールを回され右サイドの内田に勝負をしかけられるが、黒津がカバーに入りドリブルストップ。さらに108分、カウンターから小笠原に決定的なスルーパスを出され、マルキーニョスを止めた菊地がファールをとられて、菊地がレッドカードで退場処分に。フロンターレは残り時間を10人で戦うことに。109分、鹿島のセットプレー。小笠原のフリーキックは壁に当たり、こぼれ球は森がクリア。菊地がいなくなり、最終ラインは黒津-伊藤-寺田-森の布陣に。110分、鹿島の攻撃。ロングスローを入れられボールがこぼれるが、ゴール前で中村がクリア。さらに113分、右サイドから崩しをかけられ内田のクロスにダニーロがヘッドで合わせるが、このシュートは枠を外れる。右サイドの2人を上げて反撃に出る鹿島。115分、鹿島の攻撃をしのいでカウンターへ。黒津からボールを受けたテセがジュニーニョへ。ジュニーニョがドリブルから左足を振り抜くが、ミドルシュートはDFにブロックされる。116分、鹿島の攻撃。右から左へのサイドチェンジからクロスを入れられるが、GK川島がキャッチ。117分にもコーナーキックのセカンドボールを拾われ右サイドから小笠原にアーリークロスを入れられるが、このボールはオフサイド。最後のロスタイムは2分。鹿島に反撃を受けるがチームディフェンスでしのぎきり3-0、合計スコア3-1でタイムアップ。
90分間でのロスタイムでジュニーニョが奇跡的なゴールを決め、試合の流れは一気にフロンターレへ。延長前半でレナチーニョ、テセが立て続けにゴール。鹿島を下し、ナビスコカップベスト4へと駒を進めた。
鹿島アントラーズ監督:
オズワルド オリヴェイラ
≪総評なし、質疑応答のみ≫
Q.日本のチームは残りギリギリのところで勝利を逃す事があるんですが、それは何が問題だと思いますか?
それは日本のサッカーでは特にアディショナルタイムのときにおきてる現象ではないかと思います。残り何分かというところで我々が何度か試合の中で勝ち越しを手にする事も何度もありましたし、逆にアディショナルタイムで負け、あるいは引き分けという形になったのは2度くらいではないかと思います。一つ目は2007年の九石ドームでの大分戦で、ロスタイムが過ぎているのにも関わらずプレーが続行されて、大分の選手が我々のCBにひじうちをしているにもかかわらずプレーを続け、大分が同点に追いついたという場面が一つと、今日もアディショナルタイムが4分というところで、おそらく4分は過ぎていたと思いますが、その中でまたそういう本当は終わっている試合のところで笛が吹かれていないというところでのそういう疑問はあります。我々には2回しかおきていないんですが、正当というか、正しい判断がなされていないのかなという疑問はあると思います。
Q.残念な結果だったと思いましたが、90分で勝ちきれるチャンスはアントラーズが多かったと思いますが、そこで決め切れなかったのはなぜでしょうか?
得点というのは出来るときも出来ないこともある。明らかなチャンスを手にする事もあればないときもある。ただ、ルール上時間内で得点しなければならないという事が存在するわけで、それが時間内にあるのか、ないのかが問題だと思います。
Q.スタンドから見ていて、後半の20分くらいから鹿島の選手の0-0のまま終わらせようという雰囲気を感じたんですが、そういう事は監督から指示が出ていたんでしょうか、それとも選手の判断だったのでしょうか?
そういったゲームコントロールという部分では立ち上がりからやっていましたし、ただ、やはり心理的な部分の戦いにもなるという事は選手にも話していました。ちょうど指摘された後半の20分というのが我々が一番多くチャンスを作っていた時間帯でもあると思います。彼らが心理的に早い時間帯でも点を取りたいという気持ちがあるであろうと、予想して彼らが出てくるタイミングでその時間帯で立ち上がりから20分は彼らが両サイドバックも押し上げてボランチの選手もかなり前目にポジションを取っていましたので。その中でカウンターの状況もありましたし明らかなチャンスを多く作れたのかなと思います。だからそういったゲームコントロールをするというのは心理戦、という部分もこういう大会の場合は、こういうルールの場合は存在すると思うのでそこはうまくやれると思っていました。
── 試合を振り返って
ジュニーニョのゴールは入ったことがぜんぜんわからなかったので、びっくりした。ゴールは結果的に89分に入ったけど、それまでチャンスはあった。最後の最後、その思いが結んだ形になってよかった。今日はクロが入ってから久々の3バックだったけど、完封できてよかった。練習する時間はあまりなかったけど、確認はできていた。みんなで耐えることができた。
── 試合を振り返って
ピッチに入るときはクロスが少なかったので左に張ってくれという指示だった。でもなかなか上がれなかった。絶対勝たなきゃいけない状況で最後でジュニが決めてくれて、相手の足が止まったかなと。ジュニのゴールは角度的にまさか入るとは。最後は1人少なくなってサイドバックのポジションだったが、みんなで攻撃してみんなで守備をしてバランスよくできた。延長の立ち上がりで相手にミスがあって押し込めたので、いけると思った。失点0で終われたのはいいこと。今日は本当に全員で攻めて全員で守ったゲームだった。
── 試合を振り返って
めちゃめちゃうれしい。試合に出ていない選手も一緒になって声を出していたし、チーム全体の一体感があった。ぎりぎりのところでジュニが決めてくれた。最初サイドネットかと思ったが、ジュニがめちゃめちゃ喜んでいたのでビックリした。延長戦の最後はクロがサイドバックをやっていたし、1人少ない状況でゼロで抑えることができた。チームとサポーター、みんなで喜べた試合だった。京都戦のこともあったし、失点しないように試合に入った。後半はお互いに疲れたなかで攻めにいかなければいけない状況だった。あそこで決めるジュニがすごい。さらに延長で2点取ったチームがすごい。この勝利を次につなげていかなきゃいけない。とにかくよかった。
── 試合を振り返って
あのゴールはやりたかったシュート。ゴール前で1対1で抜けて決められてうれしい。山形戦で決めてから調子を落としていたがよかった。ジュニーニョの1点がなかったら自分のゴールもなかった。延長は勝てる気しかしなかった。気持ちだけ。延長は0-0の状態で、守備から入り直そうと。あとはとにかく気持ちだからと。この試合は自信になると思う。ただ、中2日ですぐに試合がある。浮かれてないで切り替えていきたい。
── 試合を振り返って
本当におかげさまで最後の最後でゴールができた。難しいシュートだった。チームとして本当に結果を求めて戦ったし、早い段階で点をとることはできなかったけど、最後まで信じてプレーをした。その結果、延長戦で勝利をおさめることができたことがうれしい。あのゴールはアウグストがよく狙っていたゴール。これがラストのプレーだと感じていた。エリア内にはレナチーニョもいたが、僕としてはゴールしか目指していなかった。もしあそこで決められなかったら、チームメイトやサポーターに何を言われたか心配。そのくらいたくさん時間をかけて駆け引きをしていたので。DFが2人いて距離があったので、スペースがあるのも見えていた。普通はセンタリングをするのがセオリーだと思うけど、それを破った。アウグストの駆け引きをして先に動くというフェイントをいつも見ていた。彼には後で電話をして、ずっとできなかったけど、あれはブラジルでは3本指のシュートと言うので、3本指のシュート、あれがやっとできたよと伝えたいと思う。今日はすごくいいゲームだったと思う。マークも激しくいけていたし、みんな自分を信じて戦った結果だと思う。絶対に最後まで戦わないとダメという状態だった。45分が経過した後にまだ4分あって、それを信じた結果だと思う。みんなが信じて戦ったのでああいう結果が出たと思う。今、スタメンが決まっている選手はいないと思う。チーム内の競争は激しいが、その中でも友好な関係は保たれている。優勝は11人の選手だけではできない。良好な関係を築きながら、競争して勝ち取るものだと思う。今日ホームでみんなが見た通り難しい試合になると思っていたし、そうなった。とにかく結果が出せてよかった。ゴールできたし、守備も頑張った。タイトルに向けてチームとして修正すべき点はまだある。いいサッカーをしていると言ってもミスを減らさないとダメ。修正すべきところを修正できれば優勝できると思う。
── サポーターへ
ゴールした後、気付いたらサポーターのみんなのところに行って、飛びついて抱き合って、あそこまで上るのは初めてだったけどエネルギーをもらった。そのエネルギーを持って延長を戦った。常に最後まで自分たちの後押しをしてくれる。本当にいつも感謝している。
── 試合を振り返って
練習前、試合前からやっていることは間違っていないし、悲観することはないと監督から言われていた。チームの方向性はいままで通りと自分は受け止めていた。前半は0-0でもOKだった。ただ、後半の30分過ぎくらいから色々な考えが出てきた。失点したら終わりという緊張感の中でやっていた。そういう中で相手にくらいついていた。ジュニーニョのシュートにはびっくりした。すごく劇的な展開になった。90分が終わって円陣を組んで、あとは気持ちの勝負だという確認をした。延長戦は思っていたよりも短く感じたので、最後まで頑張れた。こういう展開をものにできたのは貴重な経験。チームがひとつになれる貴重な勝利だった。ナビスコも優勝の可能性が残されたし、決勝にいきたい。でも、その前にリーグ戦。週末も失点ゼロに抑えたい。
── 試合を振り返って
とにかく嬉しいの一言。ジュニのゴールは時間が残っていないなか、うまく間を作ってよく決めてくれた。あれでチームが生き返った。まさに値千金のゴール。鹿島からすれば9分9厘勝利を確信していたと思うので、あのゴールに落ち込んでいた。だから延長は最初からたたみかけよう、立ち上がりの時間帯を踏ん張れば何とかなると思った。ここ最近勝ちきれなくて苦しい時期が続いたが、関さんからはぶれずに自分たちのサッカーを貫こうという話があった。それをできた。我慢強く戦って最後に勝つことができたことは自信になる。ロッカーで次はマリノスだと聞いたので頭を切り替える。ただ、中2日でリーグ戦がある。まずは目の前の試合に集中したいと思う。
── 試合を振り返って
トーナメントで勝てたことがよかった。前半、自分の決定機を決めたかった。自分が退いてから勝ってくれてみんなに感謝したい。次の試合でチームに貢献できるように頑張りたい。
── 試合を振り返って
最初ジュニーニョのゴールは入ったのがわからなかった。チャンスは多くあったし、前半から狙っている形が作れていた。最後の最後、首の皮一枚つながった。あそこで決めるジュニーニョはすごい。延長は支配できていたし、セカンドボールがうちにこぼれるようになって、流れが来ていた。追加点も大きかった。これはでかいと思う。ベンチも戦っていて雰囲気もよかった。気持ちも入っていたし、やることは決まっていた。意識を統一して戦えていた。危ない場面も何本かあったし、相手も強かった。ただ、こうやって勝ちあがれたのはよかった。
── 試合を振り返って
練習の成果。あとはジュニーニョのすばらしいクロスに感謝している。今日はやる前から難しい試合になることはわかっていた。ただ、ゲーム中は勝利することだけを考えて戦っていた。ジュニーニョのゴールは重要だった。あのゴールで勝てたと思う。
対戦内容
- J1リーグ
- 2009シーズン
- 第20節
- vs.FC東京
日時:2009年08月01日(土)19:00キックオフ 会場:等々力陸上競技場
現在の試合状況:
試合終了
更新:09/07/30 19:55
前節終了時の累積警告
1枚 9/鄭 大世
1枚 34/レナチーニョ
今節の出場停止
なし
[総評]
7月のシリーズはサポーターにストレスをためる試合が続いていたんですが、本当に今日は非常に集中力もあり、内容的にも非常にしっかりとした戦いが出来たのかなと。ホントにロスタイムに追いついて延長で勝てたと。これはサポーターと選手みんなに感謝したいと思います。0-1の劣勢からしっかり失点をしないで先取点を奪っていこうと。落ち着いて90分あるから戦っていこうという事で、前半にいくつかチャンスがあるところで決められていれば、もう少し展開も変わったのかもしれませんが前半0-0で終わって後半に入って、後半もしっかりと落ち着いた戦いが出来ていたのかなと。非常にここ数試合出来なかった球際のプレー、強さと、それから守備の全員の意識と。ここが今日の勝因じゃないかと思います。まあ、王者鹿島さんを破ってベスト4に入れたというのは非常に価値のある事だなと。また次しっかりと成長したフロンターレをお見せしたいと思います。以上です。
[質疑応答]
── 今日の勝因をあえて挙げるとすると、守備でしょうか、攻撃でしょうか?
全員の守備の意識だと思います。
── 後半に次々とFWの選手を投入してかなり攻めにバランスが傾いた中で延長を戦う事になったんですが、その延長の戦いでの攻守のバランスはどう取っていたんでしょうか?
得点がロスタイムだったこともあり、アントラーズさんの選手交代がディフェンシブ的な選手交代だったので、しっかりと形を作って、ブロックを作って守備をしていくという形を取りました。退場者が出たんですが、そのあともしっかりと作っていけたのかなと思います。ホントに両チームとも疲労感のある中での戦いだったので、相当選手のほうは両チームの選手は苦しかったと思いますが、その中でしっかりとバランスを取れた事が延長の勝因かなと思います。