「自分に負けないために」

今野章スペシャルインタビュー

──2003年にはゲームキャプテンも務めましたね。

「らしからぬゲームキャプテンだったけどね(笑)。でも、あのときは例えば負けた試合の後のミーティングや紅白戦のとき石さんに『きんちゃん、頼むね』と言われ、選手だけでミーティングをすることが多かった。選手全員で集まるときは、まず試合に出ている選手に意見を言ってもらうのだけど、だいたいアウグストがすごく意見を言ってくれた。それで、最後は自分でまとめて。ただ、俺は出ていない時期も長かったから試合に出られない人の気持ちもすごくよくわかるのね。チームをまとめようと思っても、やっぱり自分が試合に出たいという気持ちがプロ選手は一番強いわけだから、本当の意味で一丸となることは難しい。でも、そうであっても練習はみんなできっちりやっていこう、という話をした。それから試合に出ている選手が積極的に声を出していかないといけないと思ったから、そこはレギュラーで出ていた選手たちに『助けてほしい』と話をした。オカ(岡山選手)のように出ていないときも声を出してくれる選手もいたけれど。慣れないことだったけど、俺なりにできることをやったつもり」