日はまた昇る

鬼木達スペシャルインタビュー

鬼木スタイル

 とにかく、全力でプレーをしてきた。それこそが、鬼木達のスタイルだ。「全力」でやってきたことには、きっと鬼木自身も悔いはないだろうと思う。14年間に及んだプロサッカー人生を、いま振り返ってどんな風に感じているだろうか。 「どうかなぁ。やっぱり、自分のなかではサッカー選手としてなにかを成し遂げたという感覚はあんまりない。ただ、そのとき、そのときを一生懸命やってきたから。身体もそんなに大きくないし技術的にも秀でているわけじゃなかったけど、それでもこの年までやれたっていうのは今後も自信になるかなって思う」  
 選手であれば、誰しもがそうだろうが、鬼木にとってもサッカー抜きにしては語れないほどサッカーをやることが生きることであり、自分の存在理由だった。
「それは間違いない。サッカーがあったから、自信をもって生きてこれたっていうのがあるから」