日はまた昇る
鬼木達スペシャルインタビュー
キャプテン
2000年に移籍してからの鬼木は、鹿島時代とは違って、チームメイトを引っ張る立場になった。伊藤宏樹がキャプテンを務めるまでの2年間、2003年から2004年にかけてはチームキャプテンも務めた。「人として器の大きい人が好き」だと鬼木から聞いたのはずいぶん前のことである。鬼木は、お互いの長所を活かし、勝負にこだわり、チームをよくするために意見をぶつけあい、なおかつまとまろうという理想を掲げていたように感じる。
「キャプテンをやったことは自分にとってすごくいい経験だったことは間違いない。いろんなタイプのキャプテンがいるけど、自分らしさを出しつつひとつにまとめるというのは難しいこと。フロンターレの場合は自然にしていればまとまるチームでもあったわけだから、後で考えればまとめよう、まとめようと意識しすぎたかもしれないとは思う。あとは、自分自身の結果が出ていればよかったけれど、ケガをしてたりして全力でプレーができないときは、やっぱり歯がゆかった。でも、それも経験。キャプテンをやったことは本当にいい経験だった」