2012 vol.17
DF33/森下 俊
DF33/Morishita,Shun
「START LINE:2nd」
突然、左すねが痛くなった。森下俊は5月に張りを感じた。フル出場したアウェー・大宮戦の翌々日、オフ明け初日の練習だった。「休んでも2か月かな」。当初、こう思っていた。これまでの最も長い離脱は、磐田時代、左足甲をねん挫した時の2か月だった...
2012 vol.16
田坂祐介/鄭 大世
Tasaka,Yusuke/Chong,Tese
「メイド・イン・カワサキ」
今シーズン初めのプロフィールでは、これから身につけたいものとして「語学」を挙げていた。静かに温められてはいたが、思いの輪郭ははっきりしたものだった。田坂祐介のブンデスリーガ2部・ボーフムへの移籍は急展開ではあったが、決して突然ではなかった。
2012 vol.15
FW15/小松 塁 選手
FW15/Komatsu,Rui
「努力は人を裏切らない」
90cm/79kg―――小松塁というフットボーラーを目の当たりにしたとき、まず目を引くのはその恵まれたサイズだろう。しかし長身でありながら、独特のリズムで切り込んでいく足元のドリブル技術も兼ね備えている。そんな希有なプレースタイルは、一体どんな環境で培われてきたのか。どんな状況でも淡々と語るストライカーの秘めたる思いとともに迫った。
2012 vol.14
FW10/レナト選手
FW10/"RENATO" Renato Ribeiro Calixto Aguiar
「有言実行」
レナトが来日したのは、日本が寒さの中で震える1月18日のことだった。22日に行われた新体制発表会見でチームの行事に初めて参加すると、24日の川崎大師での必勝祈願を経て、25日からの全体練習に合流した。
2012 vol.13
GK27/安藤駿介選手
GK27/Ando,Shunsuke
「悔しさにも、足りない」
44年ぶりの4強進出を遂げたロンドン五輪を終え、安藤がフロンターレに戻ってきた。関塚ジャパンの初陣となったアジア大会からメンバーに名を連ね、2年間、メダルを目指して活動してきた。だが、五輪本大会の出場時間は0分...
2012 vol.12
MF34/風間宏矢選手
MF34/Kazama,Koya
「ノープレッシャー」
ルーキーには過酷にも思える、驚きの先発起用だった。ましてや、彼にとっての2012年Jリーグは、まだスタートして1ヶ月ほどしか経っていなかったのだ。風間宏矢はそれでも、堂々と等々力のピッチに立っていた。さまざまなプレッシャーなど、どこ吹く風といった様子で。
2012 vol.11
MF31/風間宏希選手
MF31/Kazama,Koki
「僕のすべて」
ポルトガル、ドイツと武者修行をし、U-13日本代表から年代別の代表に名を連ねてきた新戦力がフロンターレに加入した。風間宏希、21歳。サッカーと、自分と向き合ってきた日々──。
2012 vol.10
DF5/ジェシ選手
DF5/"JECI" Jecimauro Jose Borges dos Santos
「誇り高き男の誓い」
今シーズンからチームに加入。期待に違わぬパフォーマンスを披露し、開幕戦からの数試合でサポーターのハートをつかんだ。前所属のブラジル・コリチーバでは4年近くキャプテンを任されるほどの熱いハートを持った人格者であり、チームメイトからの信頼も厚い...
2012 vol.09
DF4/井川祐輔選手
DF4/Igawa,Yusuke
「他に何が」
昨年11位に終わったチームのリスタートは、シーズン序盤の監督交代劇という痛みを伴うこととなった。チームは今、新指揮官のもとで新しいスタイルを生み出そうと踏み出している。そして昨年の主将をつとめた井川祐輔もまた、失ったものを取り返そうとしている。
2012 vol.08
GK21/西部洋平選手
GK21/Nishibe,Yohei
「挫折と出会い──やんちゃな青年が大人になるとき」
スポーツは何をやらせても万能。しかし、これといった競技に出会えなかった少年が、高校進学とともに選んだのは、未経験の「サッカー」だった。 すぐに頭角を表わし、とんとん拍子にプロ入りが決まってデビューも飾ったが、順風満帆な日々は、そう長くは続かなかった。
2012 vol.07
DF22/福森晃斗選手
DF22/Fukumori,Akito
「悔しさと楽しさの中にあるはずの、プロとしての証」
テレビでサッカーの試合を1試合見た時に、このピッチでやりたいと思い始めたんです。そこからプロに入ることが目標になりました」 美しいピッチの上を走り回る選手たちのプレーと、その選手たちに声援を送るサポーター。そうした光景が電波に乗って福森家へと送り届けられる。そんなどこにでもある日常の風景が、福森晃斗の人生を変えた。
2012 vol.06
MF18/杉浦恭平選手
MF18/Sugiura,Kyohei
「巣立ち」
人は、2年間で、こんなにも変わるものか──。川崎フロンターレに2年ぶりに復帰した杉浦恭平。その落ち着いた表情も、がっちりとした体つきも、別人の様に変化した。そうした変化には、理由があるはずだ。
2012 vol.05
MF16/楠神順平選手
MF16/Kusukami,Jumpei
「華麗な花は意地で咲く」
川崎フロンターレの代名詞は攻撃だ。ただし、攻撃だけでフットボールは成り立ちはしない。フットボールはいつだって、いい攻撃からのいい守備、そして、いい守備からいい攻撃につながる。アンケートの回答をヒントに紐解いてみる、楠神順平というフットボーラーの現在。今年の彼、ちょっと目が違う。「ピッチのオレを見てほしい」という川崎愛も。...
2012 vol.04
MF6/田坂祐介選手
MF6/Tasaka,Yusuke
「結果を出し続けるために」
自分たちの世代が次のフロンターレを引っ張っていく── 2008年にプロとして加入した田坂祐介は、そんな決意を秘めていた。プロ5年目の今、彼の中には、クラブの次世代を背負っていくゆるぎない覚悟が、確かに存在している...
2012 vol.03
DF2/伊藤宏樹選手
DF2/Ito,Hiroki
「すべて、捧げる。」
2001年にフロンターレに加入、2005年からキャプテン就任。2年ぶりに今季キャプテンに復帰した伊藤宏樹。思いを込めて、いざ2012シーズンが開幕する──...
2012 vol.02
FW7/黒津 勝選手
FW7/Kurotsu,Masaru
「復活のとき」
プロ入り12年目、今年で30歳というひとつの節目を迎える黒津勝。高校を卒業して加入した選手としてはクラブ最長の所属歴であり、伊藤宏樹や中村憲剛と並びフロンターレのJ2時代を知る生え抜きでもある。1年1年歩みを進めながらクラブとともに成長を続けてきた黒津だが、昨シーズンは怪我に泣かされ、1年の大半を治療に費やすことになった。新シーズンの2012年、背番号7は並々ならぬ決意をもって新シーズンに臨む。...
2012 vol.01
MF13/山瀬功治選手
MF13/Yamase,Koji
「自分が自分らしくあるために」
フロンターレに加入し、2シーズン目を迎える山瀬功治。2011年はシーズン序盤からチームにフィットし、 球際のプレーからしぶとく抜け出すドリブル、そしてシュートに対する高い意識で攻撃陣を牽引。 その一方で、チームが勝てない時期に自分のよさを発揮できず、苦しんだ時期もあった。ときに繊細、 ときに大胆。まるでチームの勢いを映す鏡のような山瀬のプレースタイルは、 一体どのようにして培われていったのだろうか。...