CLUB OFFICIAL 
TOP PARTNERS

ACADEMYアカデミー

vol.08

コーチングクリニック 2015年2月号より

第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。Jリーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。本連載では、川崎フロンターレのコーチやスタッフが日々考え、そして実践する選手育成、人間育成の考え方を紹介する。第8回は、育成年代の選手を見るトレーナーの役割について。

(取材・構成/編集部、写真提供/川崎フロンターレ)

選手個々の既往歴に応じたメニュー提供

せき・ともひさ
1980年10月14日、埼玉県生まれ。FC琉球トレーナー(2009〜10年)、FCKOREAトレーナー(11年)を経て、12年から現職。柔道整復師、日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA認定CSCS。

私は2012年から川崎フロンターレU-18(高校生年代)のトレーナーとして活動しています。

高校生というと、育成年代のなかでも成長期の終盤に差しかかった時期です。そのため、足関節捻挫、膝関節の内側側副靭帯や前十字靭帯の損傷、グロインペイン症候群など、トップチームで起こるようなケガが発生するケースがあり、育成年代に特有のケガというのは少ない印象です。ただしこれがU-15(中学生年代)となると、脊椎分離症や、オスグッドのような成長軟骨の障害が起こりやすいといえます。

もろろん、U-18の選手のなかには、U-12(小学生年代)やU-15のときにケガに悩まされていたというケースもあります。ですから、どちらかといえばU-18においては、それまでの既往歴を基にして、フィジカルにおけるウイークポイントを補強するためのトレーニングを処方すること、ケガを未然に防ぐ取り組みに力を入れています。

部位にもよりますし、それが1ヵ所だけではない場合もありますが、例えばサッカーの場合には、足関節捻挫の経験のある選手が多いので、足関節捻挫の既往があったり、捻挫が癖になっていたりする選手には、チューブやバランスディスクなどを使ったトレーニングをさせます。

また、内側側副靭帯や前十字靭帯、半月板など膝のケガをしたことのある選手には、やはり補強トレーニングとして大腿四頭筋や臀筋の強化、腰痛もちの選手には腹筋の強化といったように、その選手に合ったもので、練習前の5〜10分でできるようなメニューを処方しています。

チーム全体でも、平日(火曜〜金曜)の練習の最初の20〜30分間は私に時間をいただけるので、ケガ予防のためのフィジカルメニューを実施しています。日によってメニューの詳細は変わりますが、大まかにいうと「ストレッチ→筋に刺激を入れる→身体の使い方を学習する」という流れで行っています。

ストレッチを行ったあとは、自重での体幹メニューだったり、立位でチューブを使った軸を意識したトレーニングだったり、不安定下で上肢を動かすなど自分の身体をうまくコントロールするためのトレーニングを取り入れます。その後、スラロームポールやラダーといった道具を使って、足の運び方や拇指球加重といった身体の使い方を実践します。

体格差を補うためのウェイトを導入

ウェイト・トレーニングについても、現在は週の初めの始動日(火曜または水曜)に、ベンチプレス、チューブを用いたラットプルダウンやロウイング、リアデルトフライ、プッシュアップなどの上半身を中心とした種目を実施しています。チームで活動する時間にはどうしても限りがあるため、もう1回は木曜か金曜あたりに、個別で実施することで週2回をめどとしています。土日には公式戦が行われるのが普通で、U-18にもなると試合の勝敗を意識するカテゴリーになりますから、試合を控えたタイミングでウェイト・トレーニングを行うことを嫌がる選手も、なかにはいます。そこは選手にもしっかり話をして、練習後に15分程度でも構わないので実施するようにしています。

チームとしてウェイト・トレーニングを取り入れ始めたのは、今年からです。それまではチーム内で統一性をもたせておらず、やる選手もいればやらない選手もいました。希望する選手には空いている時間にやり方を教える、という感じでした。

けれどもウチはほかのチームに比べると、サッカーの技術的なうまさはもっているけれども、小さい選手が多い傾向にあります。それは、周囲にJクラブの下部組織がたくさんあるなかで、大きな選手がほかのクラブへ行ってしまうという背景もあるかもしれませんし、川崎フロンターレが掲げる「足下を育てる」というチームコンセプトに合致した選手を集めたら、結果的に小さい選手が多かったのかもしれません。いずれにしても、身体の大きさが不利に働かないよう、もう少しフィジカルの強さがあったほうがいいのではないかということで、今野章監督をはじめコーチ陣と話し合い、チームとして取り入れていこうということになったのです。コーチ陣の理解を得た上で実践できているので、火曜(もしくは水曜)には1時間弱ほどフィジカルに割くことができています。

14年1月から始めたので、ちょうど1年が経過するところです。体組成の部分、身長や体重に関しては驚くほどの変化はないのですが、見ている感じでは、球際で転ばなくなったり、自分より強くて大きな相手にも競り負けなくなったりといった変化は見てとれます。コーチ陣も同じように感じてくれていますので、多少なりとも成果は出てきているのではないかと思います。

ケガをしやすい、しにくいはある。その要因には、サッカーの技術レベルや本人の性格なども無関係とはいえない(写真はイメージ)

ケガをしやすいかしにくいか、の境界線

ケガをしやすい、あるいはケガをしにくいというタイプは選手によってあると思います。私自身、その理由はまだ明確にできていないのですが、探っていくとそこにはいろいろな原因があるのではないかと考えています。

例えば、サッカーがうまい選手は育成年代だと特に、自分の身体についてあれこれと考えるというよりは、感覚でやっている選手が多い。自分の身体について知ろうとしたり、自分で自分の状態をチェックしたりすることのない選手は、いつの間にかケガをしてしまっているものです。「気づいたら痛くなっていた」という選手は確かにいます。どちらかというと、努力してスキルを積み上げたり、戦えるフィジカルをつくったりしてきた選手のほうが、コンディショニングにもエネルギーを注げている気がします。

感覚優先でやってきた選手は、高いセンスを有しているがゆえにコンディショニングやフィジカルアップにエネルギーを注ぐのが苦手なのでしょう。サッカー以外の部分にどうしてエネルギーを注ぐ必要があるのか、と思っている可能性は高いですし、なかには「サッカーはサッカーでしかうまくならない」と信じて疑わないところもあるのではないでしょうか。

あとは、性格による部分も大きいと思います。例えば、提出物を忘れてしまったり、こちらから与えたメニューを継続してやっているかどうか確認した際に、「やっています」と答えるけれども、具体的に何をやっているのか尋ねたら、抜け落ちているものがあったり。あるいは、自分のなかでこうだと決めつけたり、妥協したりしてしまうこともケガにつながると感じています。そもそも単純に精神的な部分で落ちているときは、ケガをしやすいものです。

逆に、コーチや私が言ったことに対して、素直に聞き入れられる選手、真摯に受け止められる選手はケガをしづらいと思います。それだけリスクマネジメントが自分でも行えるわけですから。あとは、こちらがなぜそういう練習やトレーニングメニューをさせるのか、意図を理解した上でやってもらえることも大きいと思います。

できるかできないかは、自分で判断できるように

川崎フロンターレにはアカデミー専属のチームドクターがいます。その点は非常に心強く、連携を大切にしています。

もし選手がケガをしてしまった場合、練習復帰や試合出場の可否に関する判断は、「チームドクターの見解」「チームの状態/チーム内での選手の立ち位置」「監督の意向」などを材料に、選手本人と監督、そして私の3人で相談します。例えば骨折や靭帯損傷、肉離れなどを起こしており、予後に明らかに悪い影響を及ぼすというドクターの見解があった場合には、選手がどれだけやりたいと言っても、チーム状況が厳しい場合でも、参加はさせられないと判断します。一方で、プレーできるかできないか、非常に微妙な状態については、私が選手の動きを確認したときの印象と、選手が実際に動いてみた感覚とをすり合わせて、最終的には選手本人が判断します。「今の感じであればできそうだけれど、自分の感覚としてはどう?」と選手本人の意向を確認し、選手が少しでも不安を感じているのであれば、それが原因でまたケガをする可能性がありますから「やめておいたほうがいいんじゃない?」となります。逆に、選手本人に「やりたい」「できる」という気持ちがはっきりと見てとれる場合には、痛みがぶり返すリスクはゼロではないことを伝え、補強トレーニングやテーピングなどの対策をしっかりした上で参加させます。

今野監督も、チームを立ち上げた当初から「自分の身体なのだから、ケガをしたときにプレーできるかできないかは最終的に自分で判断してほしい」と選手に話しています。私も同感です。ただ、すべてを自分1人で判断しようとするのは無謀ですし、選手だけではわからないこともあると思います。ですからそこは、チームドクターの見解を伝えたり、私ができ得る限りのサポートをしたりして、その上で最終的に「どうする?」と選手に判断を委ねられたらと考えています。明らかに無理な場合を除いては、こちらが判断を下すことで選手がストレスをためるのは避けたいですし、サッカーは判断のスポーツですから最後は自分で決めてほしいと思うのです。

一度はやれると判断したけれども、蓋を開けてみたら痛みが強くてまだ難しかった…というようなことももちろんあります。あるいは、私が見た感じではできそうだけれども、選手が自分の判断でやらないと決めることもあります。いずれにしても、それも勉強だと私は捉えています。毎回同じケガをするわけではないですし、痛みも同じではありませんが、「どのくらいの痛みだったらできたのか、あるいはできなかったのかという経験は、必ず次に生かしてよ」という話はします。

スポーツをやっていたら、時には痛みを抱えながらもプレーしなければいけない、頑張らなければいけないこともあります。特に、これからプロのサッカー選手になっていこうとする年代の選手であればなおさら、ちょっと痛い程度で休んでいては厳しい。彼らはトップチームに一番近いカテゴリーにいるわけですから、そのあたりも学んでほしいですし、そう伝えることもあります。

高校生年代くらいになれば、プレーできるかどうかは自分で判断できるようになりたい(写真はイメージ)

自分の身体に向き合い、対話ができるようにする

自分の身体のことは自分で判断するという意味では、練習後のケアも大事だと思います。

クールダウンに関しては、練習量が非常に多かった日や、選手に明らかな疲労が見てとれるとき以外は、全体で実施できていないのが現状です。というのも、チーム練習が終わった後に30分〜1時間ほどグラウンドが使えると、自主練をする選手が出てきます。全体でクールダウンをした後にまた練習するのは二度手間です。その点は日々私も悩んでいる部分ではあるのですが、基本的には「最低限のジョギングとストレッチはしよう」と話し、あとは選手たちに任せています。

土日の試合後には全体でまとまって行うので、そこでクールダウンはどういうことをやればいいのかというエッセンスを与えるようにしています。100%ではないにしても、毎週末やればある程度の内容は覚えますから、各自が普段の練習のなかでも実践できているように思います。

身体に違和感がある選手は、個別で私のところに来るので、状態を見て気になるところ、張りや硬さのあるところは、ケアの方法を教えて自分でできるように導きます。セルフケアができる環境づくりも非常に大事ですから、青竹踏みを用意したり、ストレッチポールやテニスボール、ゴルフボール、すりこぎなどを準備して、それらを使ってマッサージをしたりすることも教えます。こういったアイテムは自分でも用意できますから、選手の1/3くらいは、自分のバッグの中にテニスボールかゴルフボールが入っているのではないかと思います。

選手には、痛みや違和感に対してそれがどのようなものか判断ができ、必要に応じて適切なケアができるようになってほしいと思います。そのために、選手がもっと自分の身体に向き合い、対話ができるように促し、その機会をつくってあげる  。それが私の一番大きな役割だと思います。

Back Number 過去の記事一覧

155

第25回「現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える」

長橋 康弘(川崎フロンターレ U-18コーチ)

時代とともに、子どもたちの気質や体格も変化するもの。その変化に見合ったアプローチが必要です。実際に現代の子どもたちもまた、ひと昔前に比べて変化があるように感じると長橋康弘U-18コーチは言います。そこで今回は、現代の子どもたちの特徴を整理し、それに見合った指導者の寄り添い方を考えます。

コーチングクリニック 2016年8月号より

155

第24回「選手への伝え方・伝わり方」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

より効果的な指導を実践するには、指導者の話術が鍵といっても過言ではありません。しかしながら、指導者が投げかけた言葉への反応は人それぞれであり、理解度もまた異なります。選手に伝わりやすい、理解がより得やすい伝え方とはどのようなものなのでしょうか――? 玉置晴一U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年7月号より

155

第23回「文武両道」

石川 邦明(川崎フロンターレ U-15コーチ)

Jクラブアカデミーはプロサッカー選手の育成が重要なミッションの1つです。しかし、サッカーがうまければそれでいいという考えではなく、生徒・児童の本分である勉強を怠らないこともまた、大切と考えています。川崎フロンターレアカデミーの考える文武両道について、石川邦明U-15 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年6月号より

155

第22回「新入生を迎えるに当たって」

高田 栄二(川崎フロンターレ U-15 コーチ)

間もなく新年度がスタートし、新1年生が活動に加わる季節となりました。この時期はやはり、新入生やその保護者とのコミュニケーション、情報収集が欠かせません。そこで今回は、新入生をチームに迎え入れる際に指導者が得るべき情報や取り組むべき事柄について、高田栄二U-15 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2016年5月号より

155

第21回「寒冷&感染症対策」

関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)

夏季の暑熱対策に比べて、冬季の寒冷対策はさほど重視されていないというのが現状です。しかしながら意識して対策するか否かで、競技に向けたコンディションは大きく変わってくるといえます。そこで今回は、川崎フロンターレアカデミーにおける寒冷&感染症対策について関智久トレーナーに伺いました。

コーチングクリニック 2016年4月号より

155

第20回「性別による特徴を把握し、指導に生かす」

小林忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ GKコーチ)

成長著しい日本の女子サッカー。その背景には、U-12で男子とプレーする機会が多いことがあるようです。この年代の指導者は今後さらに、男女とも指導する可能性が高まるでしょう。今回のテーマは「性別による特徴を把握し、指導に生かす」。U-16日本女子代表GKコーチも務める、小林忍コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年2月号より

155

第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」

藤原 隆詞(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ チーフコーチ)

第19回は「地域連携」がテーマ。川崎フロンターレでは主にトレセン活動で、あるいは試合会場でのコミュニケーションによって地域の指導者、選手と連携を図り、川崎市全体のレベルの底上げに寄与すべく活動しています。その詳細について、育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチに伺いました。

コーチングクリニック 2016年1月号より

155

第18回「選手を観察して見極める」

川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)

連載第18回は「指導者に欠かせない観察力」がテーマ。1人1人顔や体格が違うように性格も十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのでしょうか。育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏に「コーチング」と「ティーチング」との違いも踏まえてお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年12月号より

155

第17回「精神的成長と目標設定」

鈴木 洋平(川崎フロンターレ U-15GKコーチ)

今回のテーマは「メンタル面へのアプローチ」です。技術・戦術やフィジカルと同様に、精神的な成長も育成年代の選手たちには欠かせないもの。川崎フロンターレU-15では昨年からメンタルトレーニングを導入しており、その鍵を握るのが目標設定なのだとか。詳細について鈴木洋平U-15GK コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年11月号より

155

第16回「セレクションの視点」

後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)

夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。

コーチングクリニック 2015年10月号より

155

第15回「合宿・遠征の過ごし方」

冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)

現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。

コーチングクリニック 2015年9月号より

155

第14回「選手の心に火をつける」

小林 忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループGKコーチ)

今号のテーマは「選手の心に火をつける」。試合に出られる選手とそうでない選手、つまり「レギュラー」「サブ」問題はあらゆる競技において、選手本人はもちろん指導者も頭を悩ませる事象です。ここではサブ選手へのアプローチやモチベーションの維持のさせ方について、小林忍コーチにお伺いしました。

コーチングクリニック 2015年8月号より

155

第13回「『いい練習』とは?」

玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)

練習は「量」か「質」か――指導者の間で話題に上ることも多いテーマだと思います。選手が試合に向けて研鑽を積む日頃のトレーニングに関して、一般的に「いい練習」といえるのはどのようなもので、指導者や選手が押さえるべきポイントはどこにあるのでしょうか。玉置晴一U-12 コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年7月号より

155

第12回「保護者の役割」

楠田 耕太(川崎フロンターレ U-12GKコーチ)

選手たちにとって一番の理解者であり、サポーターといえば保護者でしょう。指導者の目が届きにくいオフ・ザ・ピッチで求められる役割が多いのはもちろん、クラブでの活動中にも保護者が気を付けなければならない側面はあります。今回は保護者の役割について、U-12 の楠田耕太コーチにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年6月号より

155

第11回「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

新シーズン開幕。チームは年間を通じて公式戦を戦います。とはいえ、常に同じコンディションで臨むのは不可能。さらにはその時々の状況で、試合に向かうメンタルも変わるはずです。「川崎フロンターレ育成術」第11回は「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」について、今野章U-18監督に伺いました。

コーチングクリニック 2015年5月号より

155

第10回「チームビルディング」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

新体制となって間もないこの時期、指導者が苦心するのは、チームをいかにまとめ、選手・スタッフが一丸となって目標に進むか、ということでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第10回は本誌特集企画と連動させ、「チームビルディング」について、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年4月号より

155

第9回「成長期のコンディショニングを考える」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

パフォーマンス向上には、トレーニングの積み重ねに加え休養と栄養も欠かせません。コンディションの不調はケガの恐れがあるだけでなく、成長度合いにも関係するでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第9回は、引き続きU-18の関智久トレーナーに、成長期のコンディショニングについてお話を聞きました。

コーチングクリニック 2015年3月号より

155

第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」

関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)

最近は、育成年代の現場にもトレーナーのサポートが入るケースが増えました。選手としても人間としても成長段階にある子どもたちにとって、トレーナーのアドバイスや関わり方は、自立を促すきっかけの1つでもあります。「川崎フロンターレ育成術」第8回は、U-18の関智久トレーナーにお話を伺いました。

コーチングクリニック 2015年2月号より

155

第7回「子どものモチベーションを高める指導」

高田 栄二(川崎フロンターレU-15コーチ)

当然のことながら、選手たちがスポーツに取り組むときには、「やりたい」という意志、つまり前向きな気持ちがなければいけません。「川崎フロンターレ育成術」第7回は、選手のやる気を引き出し、モチベーションを高く保つための指導のポイントについて、高田栄二U-15コーチにお話しいただきました。

コーチングクリニック 2015年1月号より

155

第6回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?②」

佐原 秀樹(川崎フロンターレ U-12監督)

「川崎フロンターレ育成術」第6回は、前回に引き続き「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」をテーマに、今回はジュニア年代の指導について佐原秀樹U-12監督に伺いました。サッカー選手としての入り口に立ったばかりの子どもたちの成長のカギは、“子どもの親離れ”と“親の子離れ”のようです。

コーチングクリニック 2014年12月号より

155

第5回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」

寺田 周平(川崎フロンターレ U-15監督)

「川崎フロンターレ育成術」第5回は、サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?と題し、育成年代における競技場面以外の指導について寺田周平U-15監督に伺いました。トップチームで活躍し、日本代表経験をもつ寺田監督だからこそ、技術・戦術以外にも学ぶべきことがあるとの言葉には説得力があります。

コーチングクリニック 2014年11月号より

155

第4回「ミーティングのあり方」

今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)

「川崎フロンターレ育成術」第4回は、ミーティングのあり方、重要性について、今野章U-18監督にお話しいただきました。次の試合に向けた準備のため、指導者と選手のコミュニケーションのためにミーティングは欠かせません。その実施方法は様々ですが、今野監督はどのように捉えているのでしょうか――?

コーチングクリニック 2014年10月号より

155

第3回「勝敗重視?内容重視?」

後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)

「川崎フロンターレ育成術」第3回は、試合において結果と内容のどちらを重視するのかについて、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話しいただきました。年代が上がるにつれて勝利を求めるパーセンテージも高まりますが、結果にこだわりすぎてもいけません。また、指導者や保護者が試合に対してどういうスタンスで臨むかも、重要な鍵を握っているといえそうです。

コーチングクリニック 2014年9月号より

155

第2回「状況把握・状況判断の力を身につける」

長橋 康弘(川崎フロンターレU-18コーチ)

「川崎フロンターレ育成術」第2回は、状況把握・状況判断の重要性について、川崎フロンターレU-18の長橋康弘コーチにお話しいただきました。その時々でさまざまな状況に直面するサッカーではもちろん、そのほかの競技でも状況把握力・状況判断力は欠かせないもの。これらの能力を養い向上させていくためのヒントを、指導者そして保護者に向けてアドバイスします。

コーチングクリニック 2014年8月号より

第1回「川崎フロンターレ・アカデミーの育成コンセプト」

向島 建(川崎フロンターレ育成部 育成部長)

未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッカーを通した“人間”育成のために――。Jリーグクラブの取り組みから学べることは、サッカーをうまくするための技術だけではない。未来のJリーガーを育てる、川崎フロンターレアカデミーの育成コンセプトについて話しを聞いた。

コーチングクリニック 2014年7月号より

バックナンバーを見る
Back Number

「コーチング・クリニック」とは

1987年創刊のスポーツ指導者のための指導力向上マガジン。
心技体の向上に役立つスポーツ医科学情報をベースに、食育、感性学、遊びプログラム、さらにはメディアトレーニングなどに至るまで、指導者が知っておきたい知識と情報が満載!
B5判・毎月27日発売

最新号のご案内

8/27発売
2016年10月号

特集「反応力&認知力」

定価900円

ベースボールマガジン社刊

PAGE TOP

サイトマップ