vol21
コーチングクリニック 2016年4月号より
第21回「寒冷&感染症対策」
関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)
未来のプロサッカー選手を育てるために、アスリートの原石を発掘するために、サッ カーを通した “人間” 育成のために――。J リーグクラブの取り組みから学べることは、 サッカーをうまくするための技術だけではない。本連載では、川崎フロンターレのコ ーチやスタッフが日々考え、そして実践する選手育成、人間育成の考え方を紹介する。 第 21 回は、寒冷対策について。夏季の暑熱対策に比べて、寒冷対策に関しては重視 されていないのが現状。しかしながら、意識的に対策を講ずるか否かで、コンディシ ョンは大きく変わってくるといえる。川崎フロンターレアカデミーにおける基本的な 寒冷対策について、関智久トレーナーにお話を伺った。
(取材・構成/編集部、写真提供/川崎フロンターレ)
多くのチームの練習は夕方から。寒冷対策が欠かせない
暑熱対策については、重症化すると生死に関わる恐れもあることから、誰もが重視して取り組んでいます。
一方で、寒冷対策に関してはさほど注目されていないのが実際です。とはいえこの季節は、感染症が流行する時期でもありますから、寒冷対策を講じなかったことで体調を崩せば、コンディションは低下し、競技パフォーマンスも十分に発揮することができないでしょう。
育成年代の場合は、平日の昼間は学校があるため、スポーツ活動は必然的に夕方から始まることが多いはずです。特に日没後は、急激に気温が下がりますから、寒冷対策が欠かせません。
服装については最低限の声掛けにとどめる
せき・ともひさ
1980年10月14日、埼玉県生まれ。FC琉球トレーナー(2009〜10年)、FCKOREAトレーナー(11年)、川崎フロンターレU-18トレーナー(12〜15年)を経て、16年から現職。柔道整復師、日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA認定CSCS。
まずは服装です。練習前後あるいは練習中の防寒はもちろん、自宅とグラウンドとの往復時の防寒が必要です。例えば、トレーニングウエア(ユニホーム)の下にアンダーシャツを着る、手袋やネックウオーマーを着用する、トレーニングウエアの上から羽織るベンチコートやアウターを用意する、といったことが考えられます。
川崎フロンターレアカデミーのU-18(高校生)年代では、ベンチコートをチームで管理しているためスタッフが準備します。それより下のU-15(中学生)年代やU-12(小学生)年代では備品としての用意もありますが、個人で購入する機会をつくっています。
服装については、こちらから最低限の声掛けはして、本当に必要かどうか、準備するか否かを決めるのは選手本人、ということにしています。理想はこちらがいちいち呼びかけなくても、選手たちが自分で考えて用意できるようになること。時折、グラウンドに出てきて寒そうにしている選手を目にすることもありますが、天気予報も見られるわけですから、できるだけ個別に考えて対応してほしいと思っています。「明日は雨が降る」「気温がグッと低くなるみたいだ」といった情報をこちらから提供してばかりいると、選手たちは与えられることに慣れて受け身になってしまいます。そのためこちらからの呼びかけも、例えば、大事な試合がある週だけという具合に限定的にしています。
なかには、1年中半袖で元気に活動するような選手もいます。それは本人の意志によるものですから、基本的にこちらから着込むよう指示することはありません。教育という観点からいえば、風邪を引いたタイミングで「服装を考えないといけないよね」と伝えたほうが選手に響くので、あえて静観します。失敗することで理解することもありますから、サポートをしつつも、一番響くタイミングで話すのが効果的だと思います。
ウオーミングアップは息が弾むくらいまで
ウオーミングアップは、全体の流れに関しては基本的に年間を通して大きく変わることはありません。スタティックストレッチ→筋刺激を入れる→ダイナミックストレッチ、という流れになります。ただし、季節に応じてかける時間を変えていきます。
スタティックストレッチは、違和感や痛みの有無を確認するセルフチェックの意味合いを兼ねているので、寒い時期で多少筋の伸びが悪くても、必ず導入しています。その後に筋刺激を入れるのも一緒です。変わるのはダイナミックストレッチの時間。冬場は、ステップワークのボリュームやジョギング量を増やします。そして、少し息が弾むくらいの状態になったら、ボールトレーニングに入っていきます。
ただし、全体ウオーミングアップを開始するまでに、時間に余裕をもって集まれる場合はグラウンドに来た選手から順次、身体を動かします。川崎フロンターレアカデミーの場合、U-18 であれば30 分くらい前から徐々に集まり始めます。また練習場所にはロッカールームがあるので、温かい環境でストレッチやトレーニングをして練習開始に備えることができています。
一方で、U-15 やU-12 は練習開始がU-18 より早いこともあり、グラウンドに到着してから全体ウオーミングアップを開始するまでの時間は5 〜 10 分と非常に短いのです。防寒のためには、ある程度着込んでストレッチするくらいしかないのですが、身体が温まるまでは装備でカバーすることになります。
ウオーミングアップを怠ると、第一に筋肉系のケガのリスクが高まります。今は小学生でも肉離れをするので、年齢に関係なくウオーミングアップは入念に行うべきだと感じています。
それから、小・中学生にはあまり当てはまらないかもしれませんが、高校生になると前十字靱帯損傷や第5 中足骨骨折などの既往がある選手がいます。古傷を抱えている場合も、全身がしっかり温まっていないまま運動を行うと、柔軟性やしなりがなくなって一時的な痛みに変わることもあります。この場合、環境が整っているのであれば温かいシャワーを患部に5 〜 10 分当ててから、ピッチに出てくるようにすることもあります。それができない状況であれば、着込んでもなかなか温まらないので、貼るタイプのカイロで温めます。このときのポイントは身体(患部)に接するように貼るのではなく、ウインドブレーカーの内側に貼ること。そうしないと、ウオーミングアップで身体を動かした際に、患部が熱くなりすぎてしまうからです。
実際に、身体が温まるまでは動きもやや違うかもしれません。それは心理的な問題もあると思います。寒いことに気を取られて気持ちが入りづらく、モチベーションが高まらないケースはあるでしょう。雨が降った日にはなおさらです。その場合は、選手たちに声を出すように促すなど、少々オーバーなくらいにテンションを上げて、気持ちの部分も温めることが大事です。また「いつも以上に四肢を大きく動かそう」という声掛けで可動域拡大、動作改善につなげることも一案です。
冬場はジョギングやステップワークなどのボリュームを増やすことで、身体をしっかり温めることが大事
練習中は、ベタ休みの時間をつくらない
冬場は特に、メニューとメニューとの間隔が空きすぎないようにします。身体を動かさないベタ休みの時間をつくらないように、コーチ陣とも話をしています。なるべく人数に余りが出ないメニュー、あるいは全員が一度に行えるメニューを採用するようにします。ただし、どうしても空き時間ができてしまうケースはあるので、そのときにはグラウンド脇で補強トレーニングを行うなどの工夫もしています。
寒くてもクールダウンは必ずグラウンドで行う
現在私が見ているU-15 に関しては、成長期の真っただなかでもあり、障害が多いカテゴリーといえます。そのため、クールダウンも必ずチーム全体で実施し、よほどの雨や降雪で極端に寒いといったようなことがない限りは、グラウンドで済ませます。
クールダウンはウオーミングアップとは逆で、若干短くしています。スタティックストレッチがメーンになりますが、種目数を減らすのではなく、各種目に充てる時間を短くしてコンパクトにまとめるのです。それはウオーミングアップと同様、このタイミングで違和感や痛みの有無をセルフチェックをしておけば、練習後により重点的なケアが可能だからです。
本来ならば、汗をかいたウエアではなく、着替えて温かい格好でストレッチをしたほうがいいのかもしれませんが、着替える時間を挟むと、そこでどうしても1 回気持ちが切れてしまい、一貫性を保つことができません。全体の流れを意識しているので、できる限り練習のタイムリーさをもって行うようにし、その後はすぐに着替えさせます。
なかには、練習後に自主練をする選手もいるでしょう。川崎フロンターレアカデミーでは、U-12やU-15 は施設の関係で終了後に自主練をする時間がないのですが、U-18 は自主練を行える環境にあります。その場合は、全体でクールダウンを行う時間をとらず、自主練が終わったら必ず10 分間のクールダウンを義務づけました。原則は5 分間のジョギングと5分間のストレッチですが、そのバランスは選手に一任します。選手によってはリカバリーと有酸素トレーニングとを兼ねて、ジョギングを20 分くらいする場合もあるので、クールダウンが長い分に関しては、特に規制はしませんでした。
クールダウンは果たして寒冷下で行ってもよいのか、よく自問自答するのですが、育成年代においては教育、習慣づけという意味でしっかり実施すべきだと考えています。誰が言わずとも、またあえてその時間をとらなくても、「クールダウンは行って当たり前」という感覚になって初めて、個人に任せていいのではないかと思います。小さい頃からの習慣づけができていれば、大人になってコンディショニングが大変になったときにも困らずに済むはずです。
日々の疲労をためないことが、感染症を予防する一番のポイントといえる
手洗い・うがいはマスト周りへの配慮を考える
この季節は風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する時期でもあります。感染症対策に関しては、手洗い・うがいという基本を徹底するしかないと思います。そしてマスクの着用。普段は着用する選手とそうでない選手とに分かれますが、そこは各自の判断に任せます。ただし、集団で行動するときは着用したほうがいいと考えているので、川崎フロンターレアカデミーでは、遠征のバス内ではマスク着用を義務づけています。本当はこれについても選手が自主的にできるようになってほしいのですが、最初はこまめに声掛けをすることで意識づけしていくのがよいでしょう。
選手が風邪やインフルエンザを発症した場合、インフルエンザについては医師の判断を仰ぎ、解熱後3 日間は静養させます。そして完治したことを確認してから復帰させます。例えば、熱は下がったけれども咳が出るというようであれば、スタッフとも相談しますが、基本的には休んでもらいます。あるいは、動けるのに休むとかえってストレスになるということであれば、1 度自分で動いてみて、それでも症状が悪化しないかどうかを確認してから練習に参加させるようにします。また、スクイーズボトルをチームで共有している場合には、個人ボトルを用意させます。これは周囲への配慮でもあります。
感染症予防の一番は、疲労をためないことなのかもしれません。アスリートの体調不良は、強度の高いトレーニングを行うことで筋肉の回復にエネルギーがとられてしまい、免疫力が低下することによって引き起こされる可能性が大いにあります。そのため、川崎フロンターレアカデミーでは、睡眠に関する講習会や、栄養講習会なども積極的に実施しています。限られた時間のなかで、そうした機会を設けるのは決して簡単ではありませんが、そういった機会で得た知識が、ケガの予防やコンディショニングにつながることもありますから、こうした機会は今後も設けていきたいと考えています。
第25回「現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える」
長橋 康弘(川崎フロンターレ U-18コーチ)
時代とともに、子どもたちの気質や体格も変化するもの。その変化に見合ったアプローチが必要です。実際に現代の子どもたちもまた、ひと昔前に比べて変化があるように感じると長橋康弘U-18コーチは言います。そこで今回は、現代の子どもたちの特徴を整理し、それに見合った指導者の寄り添い方を考えます。
コーチングクリニック 2016年8月号より
第24回「選手への伝え方・伝わり方」
玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)
より効果的な指導を実践するには、指導者の話術が鍵といっても過言ではありません。しかしながら、指導者が投げかけた言葉への反応は人それぞれであり、理解度もまた異なります。選手に伝わりやすい、理解がより得やすい伝え方とはどのようなものなのでしょうか――? 玉置晴一U-12 コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年7月号より
第23回「文武両道」
石川 邦明(川崎フロンターレ U-15コーチ)
Jクラブアカデミーはプロサッカー選手の育成が重要なミッションの1つです。しかし、サッカーがうまければそれでいいという考えではなく、生徒・児童の本分である勉強を怠らないこともまた、大切と考えています。川崎フロンターレアカデミーの考える文武両道について、石川邦明U-15 コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年6月号より
第22回「新入生を迎えるに当たって」
高田 栄二(川崎フロンターレ U-15 コーチ)
間もなく新年度がスタートし、新1年生が活動に加わる季節となりました。この時期はやはり、新入生やその保護者とのコミュニケーション、情報収集が欠かせません。そこで今回は、新入生をチームに迎え入れる際に指導者が得るべき情報や取り組むべき事柄について、高田栄二U-15 コーチにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2016年5月号より
第21回「寒冷&感染症対策」
関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)
夏季の暑熱対策に比べて、冬季の寒冷対策はさほど重視されていないというのが現状です。しかしながら意識して対策するか否かで、競技に向けたコンディションは大きく変わってくるといえます。そこで今回は、川崎フロンターレアカデミーにおける寒冷&感染症対策について関智久トレーナーに伺いました。
コーチングクリニック 2016年4月号より
第20回「性別による特徴を把握し、指導に生かす」
小林忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ GKコーチ)
成長著しい日本の女子サッカー。その背景には、U-12で男子とプレーする機会が多いことがあるようです。この年代の指導者は今後さらに、男女とも指導する可能性が高まるでしょう。今回のテーマは「性別による特徴を把握し、指導に生かす」。U-16日本女子代表GKコーチも務める、小林忍コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年2月号より
第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」
藤原 隆詞(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ チーフコーチ)
第19回は「地域連携」がテーマ。川崎フロンターレでは主にトレセン活動で、あるいは試合会場でのコミュニケーションによって地域の指導者、選手と連携を図り、川崎市全体のレベルの底上げに寄与すべく活動しています。その詳細について、育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年1月号より
第18回「選手を観察して見極める」
川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)
連載第18回は「指導者に欠かせない観察力」がテーマ。1人1人顔や体格が違うように性格も十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのでしょうか。育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏に「コーチング」と「ティーチング」との違いも踏まえてお話しいただきました。
コーチングクリニック 2015年12月号より
第17回「精神的成長と目標設定」
鈴木 洋平(川崎フロンターレ U-15GKコーチ)
今回のテーマは「メンタル面へのアプローチ」です。技術・戦術やフィジカルと同様に、精神的な成長も育成年代の選手たちには欠かせないもの。川崎フロンターレU-15では昨年からメンタルトレーニングを導入しており、その鍵を握るのが目標設定なのだとか。詳細について鈴木洋平U-15GK コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2015年11月号より
第16回「セレクションの視点」
後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)
夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。
コーチングクリニック 2015年10月号より
第15回「合宿・遠征の過ごし方」
冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)
現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2015年9月号より
第14回「選手の心に火をつける」
小林 忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループGKコーチ)
今号のテーマは「選手の心に火をつける」。試合に出られる選手とそうでない選手、つまり「レギュラー」「サブ」問題はあらゆる競技において、選手本人はもちろん指導者も頭を悩ませる事象です。ここではサブ選手へのアプローチやモチベーションの維持のさせ方について、小林忍コーチにお伺いしました。
コーチングクリニック 2015年8月号より
第13回「『いい練習』とは?」
玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)
練習は「量」か「質」か――指導者の間で話題に上ることも多いテーマだと思います。選手が試合に向けて研鑽を積む日頃のトレーニングに関して、一般的に「いい練習」といえるのはどのようなもので、指導者や選手が押さえるべきポイントはどこにあるのでしょうか。玉置晴一U-12 コーチにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年7月号より
第12回「保護者の役割」
楠田 耕太(川崎フロンターレ U-12GKコーチ)
選手たちにとって一番の理解者であり、サポーターといえば保護者でしょう。指導者の目が届きにくいオフ・ザ・ピッチで求められる役割が多いのはもちろん、クラブでの活動中にも保護者が気を付けなければならない側面はあります。今回は保護者の役割について、U-12 の楠田耕太コーチにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年6月号より
第11回「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」
今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)
新シーズン開幕。チームは年間を通じて公式戦を戦います。とはいえ、常に同じコンディションで臨むのは不可能。さらにはその時々の状況で、試合に向かうメンタルも変わるはずです。「川崎フロンターレ育成術」第11回は「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」について、今野章U-18監督に伺いました。
コーチングクリニック 2015年5月号より
第10回「チームビルディング」
後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)
新体制となって間もないこの時期、指導者が苦心するのは、チームをいかにまとめ、選手・スタッフが一丸となって目標に進むか、ということでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第10回は本誌特集企画と連動させ、「チームビルディング」について、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年4月号より
第9回「成長期のコンディショニングを考える」
関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)
パフォーマンス向上には、トレーニングの積み重ねに加え休養と栄養も欠かせません。コンディションの不調はケガの恐れがあるだけでなく、成長度合いにも関係するでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第9回は、引き続きU-18の関智久トレーナーに、成長期のコンディショニングについてお話を聞きました。
コーチングクリニック 2015年3月号より
第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」
関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)
最近は、育成年代の現場にもトレーナーのサポートが入るケースが増えました。選手としても人間としても成長段階にある子どもたちにとって、トレーナーのアドバイスや関わり方は、自立を促すきっかけの1つでもあります。「川崎フロンターレ育成術」第8回は、U-18の関智久トレーナーにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年2月号より
第7回「子どものモチベーションを高める指導」
高田 栄二(川崎フロンターレU-15コーチ)
当然のことながら、選手たちがスポーツに取り組むときには、「やりたい」という意志、つまり前向きな気持ちがなければいけません。「川崎フロンターレ育成術」第7回は、選手のやる気を引き出し、モチベーションを高く保つための指導のポイントについて、高田栄二U-15コーチにお話しいただきました。
コーチングクリニック 2015年1月号より
第6回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?②」
佐原 秀樹(川崎フロンターレ U-12監督)
「川崎フロンターレ育成術」第6回は、前回に引き続き「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」をテーマに、今回はジュニア年代の指導について佐原秀樹U-12監督に伺いました。サッカー選手としての入り口に立ったばかりの子どもたちの成長のカギは、“子どもの親離れ”と“親の子離れ”のようです。
コーチングクリニック 2014年12月号より
第5回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」
寺田 周平(川崎フロンターレ U-15監督)
「川崎フロンターレ育成術」第5回は、サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?と題し、育成年代における競技場面以外の指導について寺田周平U-15監督に伺いました。トップチームで活躍し、日本代表経験をもつ寺田監督だからこそ、技術・戦術以外にも学ぶべきことがあるとの言葉には説得力があります。
コーチングクリニック 2014年11月号より
第4回「ミーティングのあり方」
今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)
「川崎フロンターレ育成術」第4回は、ミーティングのあり方、重要性について、今野章U-18監督にお話しいただきました。次の試合に向けた準備のため、指導者と選手のコミュニケーションのためにミーティングは欠かせません。その実施方法は様々ですが、今野監督はどのように捉えているのでしょうか――?
コーチングクリニック 2014年10月号より
第3回「勝敗重視?内容重視?」
後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)
「川崎フロンターレ育成術」第3回は、試合において結果と内容のどちらを重視するのかについて、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話しいただきました。年代が上がるにつれて勝利を求めるパーセンテージも高まりますが、結果にこだわりすぎてもいけません。また、指導者や保護者が試合に対してどういうスタンスで臨むかも、重要な鍵を握っているといえそうです。
コーチングクリニック 2014年9月号より
第2回「状況把握・状況判断の力を身につける」
長橋 康弘(川崎フロンターレU-18コーチ)
「川崎フロンターレ育成術」第2回は、状況把握・状況判断の重要性について、川崎フロンターレU-18の長橋康弘コーチにお話しいただきました。その時々でさまざまな状況に直面するサッカーではもちろん、そのほかの競技でも状況把握力・状況判断力は欠かせないもの。これらの能力を養い向上させていくためのヒントを、指導者そして保護者に向けてアドバイスします。
コーチングクリニック 2014年8月号より
「コーチング・クリニック」とは
1987年創刊のスポーツ指導者のための指導力向上マガジン。
心技体の向上に役立つスポーツ医科学情報をベースに、食育、感性学、遊びプログラム、さらにはメディアトレーニングなどに至るまで、指導者が知っておきたい知識と情報が満載!
B5判・毎月27日発売
2016年
- 第25回現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える
- 第24回選手への伝え方・伝わり方
- 第23回文武両道
- 第22回新入生を迎えるに当たって
- 第21回寒冷&感染症対策
- 第20回性別による特徴を把握し、指導に生かす
2015年
- 第19回チームの枠を超えた指導者同士の連携
- 第18回選手を観察して見極める
- 第17回精神的成長と目標設定
- 第16回セレクションの視点
- 第15回合宿・遠征の過ごし方
- 第14回選手の心に火をつける
- 第13回『いい練習』とは?
- 第12回保護者の役割
- 第11回リーグの戦い方、トーナメントの戦い方
- 第10回チームビルディング
- 第9回成長期のコンディショニングを考える
- 第8回トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?
- 第7回子どものモチベーションを高める指導