vol16
コーチングクリニック 2015年9月号より
第16回「セレクションの視点」
後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)
夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。
(取材・構成/編集部、写真提供/川崎フロンターレ)
川崎フロンターレセレクション概要
ごとう・しずおみ
1966年2月17日、福岡県生まれ。福岡大学卒業後、富士通サッカー部(日本サッカーリーグ)に入部。その後、東芝サッカー部(日本サッカーリーグ)、コンサドーレ札幌、大分トリニータでプレーし、98年に現役を引退。大分トリニータU-18コーチを経て、2001年から川崎フロンターレでスクールやアカデミーのU-12及びU-15でコーチあるいは監督を歴任し、14年から現職。
川崎フロンターレアカデミーでは、U-12(小学生年代)、U-15(中学生年代)、U-18(高校生年代)でそれぞれセレクションを実施しています。
Jクラブの下部組織では最近、セレクションの開催時期が少しずつ早まっている傾向にあります。有望選手には当然ながら複数のクラブが熱い視線を送りますから、例えば川崎フロンターレのセレクションだけ開催が遅いとなると、川崎フロンターレのセレクションの真っ最中にほかのクラブへの入団の返答をしなければならなくなる可能性があります。つまり、有望選手がほかのクラブに入団してしまうかもしれないわけです。最終的には選手自身の意向がすべてではありますが、セレクションの開催時期を、ほかのクラブとできるだけ合わせたほうがいいのはそのためです。
U-12は、今年は10月に行います。対象は新・小学3〜5年生。この年代は本格的にクラブに所属してサッカーを始める最初のタイミングです。川崎フロンターレに限った話ではなく、小・中・高と一貫指導を行うクラブの場合、このタイミングで入団することができると内部昇格でプレーを続けられる可能性も高まることから、受験者数は非常に多いといえます。実際には、1学年につき100人を超える応募があります。ちなみに新6年生のセレクションは行っていません。
基本技術の高さはセレクションにおいてポイントの1 つ。大前提でもある(写真は本文の内容とは関係ありません)
U-15は9月に実施し、新・中学1年生が対象となります。新チームの構成として、U-12から昇格する選手が中心となります。加えて、普段は街クラブなどで活動し、週に1度、川崎フロンターレが主催するスクールに参加する選手もいます。そのなかから有望選手を集めた、エリートクラスの内部昇格もあります。U-12及びエリートクラスからの昇格選手とセレクション合格者とで、合計18〜20人くらいになるように考えて、選抜します。
そしてU-18は、新・高校1年生を対象に、8月に実施します。この年代は、U-15以上に内部昇格選手がメーンとなりますので、昇格が内定した選手にはない特徴をもったタイプの選手を、若干名獲得するにとどまります。
クラブの方針としても、小学生年代からの一貫指導をしっかりつなげ、最終的にはトップチームで活躍できる選手を育てたいという考えがあります。小学3・4年生から高校3年生まで、長い選手では9〜10年もアカデミーで指導することになります。
セレクションでは実技試験として、体力測定やゲームを中心に行います。
U-12は3次までで、1次セレクションはいくつかのグループに分け、数日間にわたって平日の夕方に実施。通過したら、土日に開催する2次、及び3次セレクションを受けてもらいます。3次を通過した選手は、今度は練習に参加してもらいます。そうして最終的に合否を決めます。
U-15も同様で、3次セレクションまで実施します。一方、U-18の場合は2次セレクションまで。受験者数が少ない年は1次のみで、いい選手がいれば次から練習に参加してもらう、というケースもあります。
セレクションで見ているのはどこ?
スタッフがセレクションで最も重視しているのは、ほかの選手にはない特徴があるかどうかです。利き足も重要なポイントです。手と同様、大半は右利きです。そのなかで左利きは、独特なボールの持ち方をしたりドリブルやシュートの感覚が違ったりするため、貴重な存在です。
加えて、U-12の場合は基本技術や身のこなし(コーディネーション能力)、足の速さなども重視しています。チーム自体は4年生からなのですが、新3年生のセレクション参加を受け入れており、毎年2〜3名ではありますが、3年生の段階で入団する選手もいます。彼らは入団後、4年生と一緒に活動することになりますので、1つ上の学年の選手とも対等にプレーできることが大前提になります。そして1年後には、彼らのチームメートとなる新4年生をセレクトする際の基準にもなります。
また、ゲームになったときに、その長所がいかんなく発揮できるかどうかも重要です。1次セレクションで特徴があると感じた選手やパッと目が行く選手でも、2次、3次とセレクションが進むにつれて受験者のレベルが上がってくると、だんだん見栄えがしなくなることも少なからずあります。いい選手のなかではなかなか力が出せない選手もいますから、その点もセレクションではチェックが必要になります。
U-15では、川崎フロンターレのU-12で基本技術をしっかり習得させることを第一に指導することから、内部昇格する選手たちと比較しても技術面で遜色がないこと、そしてフィジカル面の強さがポイントになります。その上で、内部昇格する選手たちにはない特徴をもつ選手をピックアップします。また、U-18の場合もやはり、チームにいないタイプの選手をセレクトすることが第一目的となります。例えば、スピードのある選手や、ヘディングが強く空中戦で必ず競り勝つような選手は、目につきやすいといえます。
ほかの人がもっていない特徴、目を引くようなプレーは魅力
U-15及びU-18に関しては、選手層の薄いポジションを補強することがセレクションの大きな目的になります。この年代になるとポジションの適性もわかってきますから、既存の選手の特徴を鑑みた上で、どのポジションの選手がいいのか、どのようなタイプの選手がいいのかが必然的に決まってくるのです。
ポジション上、身長が高いと有利なゴールキーパーやディフェンダーの場合は、長身であることも重要ではあります。ただし、これから成長期を迎えるU-12では、将来背が伸びそうかどうかはポイントの1つにはなるものの、それが直接的な合否の理由にはなりません。セレクションの申し込み時に、両親の身長を申告してもらいますが、親が大きいからといって子どもも大きくなるかどうかは保証できないためです。ただ、同じ特徴をもっていて甲乙つけ難いというような選手のセレクトで迷ったときには、最終判断を下す材料として、選手自身あるいは両親の身長を参考にすることはあるかもしれません。
ゴールキーパーのセレクションについては、1次のみ単独で行い、ゴールキーパーコーチが中心となってチェックしてもらいます。2次以降はフィールドプレーヤーと一緒にゲームを行います。ゴールキーパーの場合はやはり身長が重要。とはいえ、ただ大きいだけではダメで、身体がしっかり動くことも大切です。この2点が大きなポイントとなるでしょう。
保護者の行動や様子も観察する
もちろんサッカーのプレー以外にも、セレクションのなかで見るべき点はいくつかあります。挨拶や返事がしっかりできるかどうかはもちろん、初めて一緒にプレーする選手同士でもプレー中のコーチング(指示、声かけ)ができるか、リーダーシップがあるか、といった点は評価します。
それから、U-12の場合は保護者の方の様子も見るようにしています。例えば、受付まで一緒に付き添ってきたり、着替えなど子どもの荷物を持ってあげたりしているのを見ると、どのような環境で育ってきたのかがなんとなく推測できます。これによってセレクションの合否が左右されることはないのですが、クラブとしては早めに手を打ちたいところです。
そこで前述の通り、3次セレクションを通過した選手は練習に参加してもらいます。その際に、選手・保護者・アカデミーダイレクター・監督の4者で面談を実施します。川崎フロンターレで本当にプレーしたいと思っているかどうかが大事なので、その点の確認が一番です。加えてこちらからは、クラブの考え方や指導方針をお話しするのですが、セレクションのときに子どもを甘やかしたり、かまい過ぎてしまったりする様子が見られた保護者に対しては、自立した選手になれるように子どもに接してもらいたいこと、入団すれば練習の行き帰りは選手だけでするのが約束事、ということなども理解してもらいます。
こちらから保護者に質問することとしては、家庭での教育方針や、保護者から見た子どものいいところ・悪いところなどが挙げられます。また選手本人にも、どういうプレーが好きか、自分の特徴(長所)をどのように捉えているかといったことを質問します。
この面談のなかでも、保護者が選手に対して「何か話したら」と発言を促したり、こちらが選手に質問しているのに保護者が答えてしまったりする様子も見受けられます。面談のなかでも、そういう点はチェックします。
最終的には選手の意思が第一
クラブ側でセレクション実施に携わるのは、育成部長とアカデミーダイレクター、育成プロジェクトチームのスタッフ、そして各カテゴリーの監督及びコーチです。担当にかかわらず、全カテゴリーのコーチングスタッフでセレクションは見ます。U-12のセレクションだったとしても、そこで合格した選手がゆくゆくは自分の指導するカテゴリーに昇格する可能性はおおいにあるためです。週末には公式戦が組まれているカテゴリーもありますが、それでも各カテゴリーに3〜4名のコーチングスタッフがいますから、誰か1人はセレクションを優先させるように調整しています。
また、セレクションを実施する日はスクール活動がお休みなので、スクールコーチにも手伝ってもらいます。できるだけ多くの目で選手を評価したいですし、スクールコーチは普段からたくさんの子どもを見ていることもあり、子どもを見る目には非常に長けていますから、その意見も参考になります。
育成部長や私からは、「特徴のある選手をしっかりセレクトしてほしい」ということは一貫して言い続けています。気になる選手がいたなら、1次セレクションのみで安易に判断せず積極的に通過させて、2次、3次でしっかり見極めるようにしています。1回プレーを見ただけで素質を見抜くのは難しいこともありますから、有望な選手を見逃さないよう、じっくりチェックするように気を付けます。
同じコンセプトの下で指導していても、合否に関する意見は割れるものです。そういうとき、最終的には育成部長や私、あとは該当カテゴリーの監督の意見を反映させることになります。現場で直接指導するコーチとしては、やはりサッカーのうまい選手を好む傾向がありますが、チーム全体を見たときに似通った選手ばかりでは起用方法に悩みますし、どうしても層の薄いポジションが生まれてしまいますから、その点は慎重に話し合います。
高い技術が伴っていたとしても、それがゲームのなかでいかんなく発揮できなければ意味がない。実戦では積極的なコーチング(指示、声かけ)も評価対象
最後に、いくら我々がチームに加わってほしいと思っても、保護者が入団を勧めても、一番大事なのは選手本人が川崎フロンターレでプレーしたいと思っているかどうか、です。
複数のクラブのセレクションを受けるケースも少なくないですから、どこに入団しようか悩む選手もいるでしょう。入団の意思をクラブに回答する期限の関係で、先に内定をもらったクラブを優先して考えることもあるかもしれません。いずれにしても、最終的な答えを出すのは選手自身。選手の意向が第一なのです。そのため、クラブから選手に対して「来てほしい」と勧誘したり、「どうするの?」と回答を強制したりするようなことは、決してしません。本当に川崎フロンターレへ来たいと思っている選手、頑張りたいと思っている選手に来てほしい、そう思っています。
第25回「現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える」
長橋 康弘(川崎フロンターレ U-18コーチ)
時代とともに、子どもたちの気質や体格も変化するもの。その変化に見合ったアプローチが必要です。実際に現代の子どもたちもまた、ひと昔前に比べて変化があるように感じると長橋康弘U-18コーチは言います。そこで今回は、現代の子どもたちの特徴を整理し、それに見合った指導者の寄り添い方を考えます。
コーチングクリニック 2016年8月号より
第24回「選手への伝え方・伝わり方」
玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)
より効果的な指導を実践するには、指導者の話術が鍵といっても過言ではありません。しかしながら、指導者が投げかけた言葉への反応は人それぞれであり、理解度もまた異なります。選手に伝わりやすい、理解がより得やすい伝え方とはどのようなものなのでしょうか――? 玉置晴一U-12 コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年7月号より
第23回「文武両道」
石川 邦明(川崎フロンターレ U-15コーチ)
Jクラブアカデミーはプロサッカー選手の育成が重要なミッションの1つです。しかし、サッカーがうまければそれでいいという考えではなく、生徒・児童の本分である勉強を怠らないこともまた、大切と考えています。川崎フロンターレアカデミーの考える文武両道について、石川邦明U-15 コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年6月号より
第22回「新入生を迎えるに当たって」
高田 栄二(川崎フロンターレ U-15 コーチ)
間もなく新年度がスタートし、新1年生が活動に加わる季節となりました。この時期はやはり、新入生やその保護者とのコミュニケーション、情報収集が欠かせません。そこで今回は、新入生をチームに迎え入れる際に指導者が得るべき情報や取り組むべき事柄について、高田栄二U-15 コーチにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2016年5月号より
第21回「寒冷&感染症対策」
関 智久(川崎フロンターレ U-15トレーナー)
夏季の暑熱対策に比べて、冬季の寒冷対策はさほど重視されていないというのが現状です。しかしながら意識して対策するか否かで、競技に向けたコンディションは大きく変わってくるといえます。そこで今回は、川崎フロンターレアカデミーにおける寒冷&感染症対策について関智久トレーナーに伺いました。
コーチングクリニック 2016年4月号より
第20回「性別による特徴を把握し、指導に生かす」
小林忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ GKコーチ)
成長著しい日本の女子サッカー。その背景には、U-12で男子とプレーする機会が多いことがあるようです。この年代の指導者は今後さらに、男女とも指導する可能性が高まるでしょう。今回のテーマは「性別による特徴を把握し、指導に生かす」。U-16日本女子代表GKコーチも務める、小林忍コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年2月号より
第19回「チームの枠を超えた指導者同士の連携」
藤原 隆詞(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ チーフコーチ)
第19回は「地域連携」がテーマ。川崎フロンターレでは主にトレセン活動で、あるいは試合会場でのコミュニケーションによって地域の指導者、選手と連携を図り、川崎市全体のレベルの底上げに寄与すべく活動しています。その詳細について、育成プロジェクトグループの藤原隆詞チーフコーチに伺いました。
コーチングクリニック 2016年1月号より
第18回「選手を観察して見極める」
川口 良輔(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループ長)
連載第18回は「指導者に欠かせない観察力」がテーマ。1人1人顔や体格が違うように性格も十人十色の選手たちに、指導者はどのようなアプローチをするのがベストなのでしょうか。育成プロジェクトグループ長の川口良輔氏に「コーチング」と「ティーチング」との違いも踏まえてお話しいただきました。
コーチングクリニック 2015年12月号より
第17回「精神的成長と目標設定」
鈴木 洋平(川崎フロンターレ U-15GKコーチ)
今回のテーマは「メンタル面へのアプローチ」です。技術・戦術やフィジカルと同様に、精神的な成長も育成年代の選手たちには欠かせないもの。川崎フロンターレU-15では昨年からメンタルトレーニングを導入しており、その鍵を握るのが目標設定なのだとか。詳細について鈴木洋平U-15GK コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2015年11月号より
第16回「セレクションの視点」
後藤 静臣(川崎フロンターレ アカデミーダイレクター)
夏休みも終わりに近づき、来年度の入団選手を募集する時期となりました。毎年数多くの入団希望者が集まる川崎フロンターレアカデミーではセレクションにおいて、子どもたちのプレーはもちろん行動や言動も含め、どのようなところを見ているのでしょうか? 後藤静臣アカデミーダイレクターに伺いました。
コーチングクリニック 2015年10月号より
第15回「合宿・遠征の過ごし方」
冨田 幸嗣(川崎フロンターレ U-12コーチ)
現在、夏休み真っただ中にある育成年代の選手たちにとって、この時期の合宿や遠征は大きなステップアップのチャンスです。その一方、指導者にとっても普段は見られない選手の一面を発見できるいい機会といえるでしょう。今回はそんな「合宿・遠征の過ごし方」について、冨田幸嗣U-12 コーチに伺いました。
コーチングクリニック 2015年9月号より
第14回「選手の心に火をつける」
小林 忍(川崎フロンターレ 育成プロジェクトグループGKコーチ)
今号のテーマは「選手の心に火をつける」。試合に出られる選手とそうでない選手、つまり「レギュラー」「サブ」問題はあらゆる競技において、選手本人はもちろん指導者も頭を悩ませる事象です。ここではサブ選手へのアプローチやモチベーションの維持のさせ方について、小林忍コーチにお伺いしました。
コーチングクリニック 2015年8月号より
第13回「『いい練習』とは?」
玉置 晴一(川崎フロンターレ U-12コーチ)
練習は「量」か「質」か――指導者の間で話題に上ることも多いテーマだと思います。選手が試合に向けて研鑽を積む日頃のトレーニングに関して、一般的に「いい練習」といえるのはどのようなもので、指導者や選手が押さえるべきポイントはどこにあるのでしょうか。玉置晴一U-12 コーチにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年7月号より
第12回「保護者の役割」
楠田 耕太(川崎フロンターレ U-12GKコーチ)
選手たちにとって一番の理解者であり、サポーターといえば保護者でしょう。指導者の目が届きにくいオフ・ザ・ピッチで求められる役割が多いのはもちろん、クラブでの活動中にも保護者が気を付けなければならない側面はあります。今回は保護者の役割について、U-12 の楠田耕太コーチにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年6月号より
第11回「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」
今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)
新シーズン開幕。チームは年間を通じて公式戦を戦います。とはいえ、常に同じコンディションで臨むのは不可能。さらにはその時々の状況で、試合に向かうメンタルも変わるはずです。「川崎フロンターレ育成術」第11回は「リーグの戦い方、トーナメントの戦い方」について、今野章U-18監督に伺いました。
コーチングクリニック 2015年5月号より
第10回「チームビルディング」
後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)
新体制となって間もないこの時期、指導者が苦心するのは、チームをいかにまとめ、選手・スタッフが一丸となって目標に進むか、ということでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第10回は本誌特集企画と連動させ、「チームビルディング」について、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年4月号より
第9回「成長期のコンディショニングを考える」
関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)
パフォーマンス向上には、トレーニングの積み重ねに加え休養と栄養も欠かせません。コンディションの不調はケガの恐れがあるだけでなく、成長度合いにも関係するでしょう。「川崎フロンターレ育成術」第9回は、引き続きU-18の関智久トレーナーに、成長期のコンディショニングについてお話を聞きました。
コーチングクリニック 2015年3月号より
第8回「トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?」
関 智久(川崎フロンターレ U-18トレーナー)
最近は、育成年代の現場にもトレーナーのサポートが入るケースが増えました。選手としても人間としても成長段階にある子どもたちにとって、トレーナーのアドバイスや関わり方は、自立を促すきっかけの1つでもあります。「川崎フロンターレ育成術」第8回は、U-18の関智久トレーナーにお話を伺いました。
コーチングクリニック 2015年2月号より
第7回「子どものモチベーションを高める指導」
高田 栄二(川崎フロンターレU-15コーチ)
当然のことながら、選手たちがスポーツに取り組むときには、「やりたい」という意志、つまり前向きな気持ちがなければいけません。「川崎フロンターレ育成術」第7回は、選手のやる気を引き出し、モチベーションを高く保つための指導のポイントについて、高田栄二U-15コーチにお話しいただきました。
コーチングクリニック 2015年1月号より
第6回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?②」
佐原 秀樹(川崎フロンターレ U-12監督)
「川崎フロンターレ育成術」第6回は、前回に引き続き「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」をテーマに、今回はジュニア年代の指導について佐原秀樹U-12監督に伺いました。サッカー選手としての入り口に立ったばかりの子どもたちの成長のカギは、“子どもの親離れ”と“親の子離れ”のようです。
コーチングクリニック 2014年12月号より
第5回「サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?」
寺田 周平(川崎フロンターレ U-15監督)
「川崎フロンターレ育成術」第5回は、サッカーはサッカーさえやれば伸びるのか?と題し、育成年代における競技場面以外の指導について寺田周平U-15監督に伺いました。トップチームで活躍し、日本代表経験をもつ寺田監督だからこそ、技術・戦術以外にも学ぶべきことがあるとの言葉には説得力があります。
コーチングクリニック 2014年11月号より
第4回「ミーティングのあり方」
今野 章(川崎フロンターレ U-18監督)
「川崎フロンターレ育成術」第4回は、ミーティングのあり方、重要性について、今野章U-18監督にお話しいただきました。次の試合に向けた準備のため、指導者と選手のコミュニケーションのためにミーティングは欠かせません。その実施方法は様々ですが、今野監督はどのように捉えているのでしょうか――?
コーチングクリニック 2014年10月号より
第3回「勝敗重視?内容重視?」
後藤 静臣(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)
「川崎フロンターレ育成術」第3回は、試合において結果と内容のどちらを重視するのかについて、後藤静臣アカデミーダイレクターにお話しいただきました。年代が上がるにつれて勝利を求めるパーセンテージも高まりますが、結果にこだわりすぎてもいけません。また、指導者や保護者が試合に対してどういうスタンスで臨むかも、重要な鍵を握っているといえそうです。
コーチングクリニック 2014年9月号より
第2回「状況把握・状況判断の力を身につける」
長橋 康弘(川崎フロンターレU-18コーチ)
「川崎フロンターレ育成術」第2回は、状況把握・状況判断の重要性について、川崎フロンターレU-18の長橋康弘コーチにお話しいただきました。その時々でさまざまな状況に直面するサッカーではもちろん、そのほかの競技でも状況把握力・状況判断力は欠かせないもの。これらの能力を養い向上させていくためのヒントを、指導者そして保護者に向けてアドバイスします。
コーチングクリニック 2014年8月号より
「コーチング・クリニック」とは
1987年創刊のスポーツ指導者のための指導力向上マガジン。
心技体の向上に役立つスポーツ医科学情報をベースに、食育、感性学、遊びプログラム、さらにはメディアトレーニングなどに至るまで、指導者が知っておきたい知識と情報が満載!
B5判・毎月27日発売
2016年
- 第25回現代っ子の特徴を踏まえてアプローチを考える
- 第24回選手への伝え方・伝わり方
- 第23回文武両道
- 第22回新入生を迎えるに当たって
- 第21回寒冷&感染症対策
- 第20回性別による特徴を把握し、指導に生かす
2015年
- 第19回チームの枠を超えた指導者同士の連携
- 第18回選手を観察して見極める
- 第17回精神的成長と目標設定
- 第16回セレクションの視点
- 第15回合宿・遠征の過ごし方
- 第14回選手の心に火をつける
- 第13回『いい練習』とは?
- 第12回保護者の役割
- 第11回リーグの戦い方、トーナメントの戦い方
- 第10回チームビルディング
- 第9回成長期のコンディショニングを考える
- 第8回トレーナーから選手たちに何を教え、伝えるか?
- 第7回子どものモチベーションを高める指導